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環境負荷も89%削減—150社以上の菓子メーカーが選ぶ三方良しの物流の形

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物流コストの上昇、ドライバー不足、環境負荷削減への対応。多くの荷主企業が直面するこれらの課題に対し、革新的なソリューションを提供しているのが株式会社ライフサポート・エガワです。150社以上のお菓子メーカーから信頼を得る同社の共同配送は、単なる輸送サービスではありません。江川代表取締役社長に、これからの時代に求められる物流パートナーの姿について伺いました。

目次

34年の歴史が生んだ、品質重視の共同配送

Q: 貴社の共同配送事業について、その成り立ちと特徴を教えてください。

江川氏:弊社は東京の足立区を拠点に、お菓子メーカー150社以上の共同配送を手がけています。共同配送とは、複数の荷主企業の商品を集約して一括納品する配送サービスです。従来の個別配送と比較して輸送効率が格段に高く、結果として物流経費の削減と環境負荷の軽減を同時に実現できます。

特に注目していただきたいのは、弊社の共同配送により、一般的な配送と比較してCO2排出量を89%削減できているという点です。これは年間6万4,000トンの削減に相当します。モーダルシフトと同等、もしくはそれ以上の環境負荷削減効果を持ちながら、より実践的で導入しやすいのが共同配送の大きな魅力です。

この事業が始まったのは34年前、1992年に遡ります。当時、大手コンビニエンスストアの卸会社の支店で配送トラブルがあり、トラックの荷待ちに対するクレームが多発していました。そこで「各メーカーのお菓子を取りまとめて持ってきて欲しい」と依頼されたのが最初のきっかけです。最初はわずか30数ケースからのスタートでした。

弊社が大手お菓子メーカーA社様の配送を担当していた際、ただ運ぶだけでなく先入先出を徹底するなど、品質にこだわった配送を行っていました。その姿勢が評価され、お届け先の卸会社から「エガワさんに運んでもらいたい」と指名が入るようになったんです。当時はライバル会社に配送を頼むなんて考えられない時代でしたが、品質を評価いただいてのことだと思います。

お菓子専門の配送からスタートした弊社ですが、その品質の高さが認められ、現在では取扱品目も拡大しています。大手コンビニエンスストアの全国54箇所のセンターへの配送を担当しており、大手コンビニエンスストアの菓子物流においては全国の約8割を弊社が担っています。

共同配送の具体的なメリットは大きく分けて3つあります。1つ目は環境負荷の削減です。89%のCO2削減効果は、企業の環境目標達成に大きく貢献します。2つ目はドライバー不足の解消です。複数社の荷物を集約することで、必要なトラック台数を削減でき、社会全体のドライバー不足問題の解決にもつながります。3つ目は物流コストの削減です。個別配送と比較して、輸送効率が格段に向上するため、トータルの物流費用を抑えることができます。また、弊社が在庫管理から納品までを一括して担当するため、荷主企業の仕分け作業や管理業務も不要になります。


メーカーの手間を削減する、きめ細かなサービス

Q: 荷主企業にとって、貴社に依頼する具体的なメリットについて教えてください。

荷主企業にとっての最大のメリットは「問い合わせ対応がなくなる」ことです。以前は配送先から「トラックがまだ来ない」という問い合わせがメーカーに入り、メーカーが運送会社に連絡して…という流れが頻繁にありました。しかし弊社では、配送先とも直接連携を取っているため、こうした問い合わせに弊社が対応します。結果メーカーの業務負担が大幅に削減されるんです。

配送時間の正確性も徹底しています。従来の運送業界では「もうすぐ着きます」といった曖昧な連絡が当たり前でしたが、弊社では5分遅れる場合でも事前に配送先へ具体的な到着時間をお伝えしています。配送先からすると、いつ荷物が届くか分からないと、その間ずっと待機していなければなりません。正確な配送時間をお伝えし、それを守ることで、配送先の業務効率も向上します。お菓子専門でやっているからこそ、いつも決まった時間に来てくれる信頼性があり、納品される側も嬉しいと評価いただいています。弊社が間に入ることでスムーズになり、この丁寧な対応が、メーカーにも配送先にも評価いただいています。

3PL事業の品質管理については、先入先出の徹底は絶対です。日付が古いものが先に出荷されるよう、倉庫管理システム(WMS)を導入して厳格に管理しています。メーカーごとにピッキングする際に在庫確認を行うため、日付の逆転は起こりません。紙ベースの目視管理からデバイス管理に移行したことで、精度も大幅に向上しました。弊社の倉庫管理には強みがあります。ベースは共同配送という運送業務ですが、在庫管理を含めた3PLサービスとして選ばれているんです。製造日や賞味期限の管理など、お菓子という商材特有の要求にもしっかり対応しています。

規模についてですが、どんなに荷量が少なくてもご相談いただけます。現在、弊社は毎日300件を超える配送先への共同配送を行っていますが、小ロットの荷主企業も多数いらっしゃいます。共同配送だからこそ、小ロットでも効率的に配送できるんです。

弊社のサービスを「運賃」として見ると高いと感じられるケースもあります。しかし、伝票管理、在庫管理、仕分け作業なども含めた「物流費」として見ていただければ、トータルコストは削減できています。お菓子の出荷から納品まで、一貫して弊社が担当することで、メーカーの物流部門の業務負担が大幅に軽減されます。この付加価値を含めてご評価いただいていると感じています。

実は弊社では、私が生まれる50年も前から、全ドライバーにネクタイと名刺を持たせていました。今でこそ「セールスドライバー」という職種名がありますが、当時からドライバー一人一人が企業の顔として、品質とサービスにこだわってきた歴史があります。この意識が今の共同配送事業を生み出したと言えます。


三位一体で実現する、新しい物流の形

Q: 荷主企業と配送先の間に立つ強みについて教えてください。

弊社は「BtoBtoB」、つまりお客様のお客様のことまで考える物流を提供しています。荷主企業だけでなく、配送先である卸会社とも密に連携を取ることで、三位一体の物流を実現しています。今後は国も巻き込んだ四位一体まで行けたら、さらに良くなると考えています。

これからの時代、メーカー・配送先・運送会社がそれぞれ独立した仕事をするのではなく、それぞれが手を取り合って三方よしの精神で働きかけることが大切だと思うんです。届け先を巻き込んだ会話をしないと、荷待ちの問題も解決できませんし、真の物流改善にはつながりません。環境にもいい、人材不足にもいい取り組みを、メーカー、配送先、そして弊社のような運送会社が一緒になって作っていきたい。そういう想いで日々取り組んでいます。  

この関係性の強みは、市場の変化をいち早くキャッチできることです。例えば最近、チョコレートが高騰して売れなくなり、煎餅が増えてきたという変化がありました。メーカーがキャンペーンを実施して、やっと棚を取り戻すことができたのですが、こうした情報は配送先の卸会社から入ってきます。弊社では積極的にこうした情報を取りに行き、荷主企業にフィードバックすることで新たなビジネス機会を提供しています。メーカーにとっては、市場動向を把握する上でも価値ある情報源となっているんです。


環境と人に優しい物流を、一緒に創る

Q: 今後の展望について教えてください。

今後の展望としては、九州・広島など複数拠点の展開を視野に入れています。環境問題への貢献や社会的意義の高さは、新卒採用においても学生から高く評価されており、2014年から本格化した新卒採用の成果が今、事業拡大を支えています。デジタルネイティブ世代の採用に力を入れてきたことで、倉庫管理システムをはじめとするデジタル技術を使いこなせる人材が育っており、これが弊社の競争力の源泉となっています。

また、ZEB認証(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル認証)の取得も目指しています。これは物流センターの省エネ性能と再生可能エネルギー創出により、年間の一次エネルギー消費量を実質ゼロにする取り組みです。環境への配慮を、実際の行動で示していきたいと考えています。

物流は単なるコストではなく、企業価値を高める戦略的パートナーになり得ます。弊社は150社以上のお菓子メーカーと共に歩んできた実績と、「三方よし」の精神を持って、これからも荷主企業の成長を支えてまいります。父の時代に始まった共同配送が、時代にもマッチするようになり、環境にもいい、人材不足にもいい取り組みとして評価されています。これからの時代を一緒に創っていくパートナーとして、ぜひ、荷量の大小に関わらず、お気軽にご相談ください。


会社概要

社名: 株式会社ライフサポート・エガワ
代表者: 代表取締役社長 江川 哲生
本社所在地: 東京都足立区入谷9-22-4
設立: 1962年5月
売上高: 125億7,000万円 160億9,300万円(グループ全体)※2025年7月現在
保有車両: 4t保冷車を中心に多様な車種を保有 258台 462台(グループ全体) ※2025年9月現在
従業員数: 874名 1,376名(グループ全体)※2025年7月現在
URL:https://www.egw.co.jp/
TEL:03-3897-5151(代表)
輸送品目:菓子・食品・雑貨類

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