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トレーラーの種類と連結の仕組み|免許や物流を支える役割まで

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目次

トレーラーとは?意味とトラック・トラクタとの違い

トレーラーとトラクタが連結して走行するイメージ

「トレーラー」という言葉は、道路を走る大型車両から軽自動車で牽引する小さな荷物入れ、さらには映画の予告編まで、日常のさまざまな場面で使われています。トラック業界や物流の現場で「トレーラー」という場合は、エンジンを持たず動力車に牽引されて走る車両を指すのが一般的です。表記についても「トレーラー」のほか「トレーラ」「トレイラー」といった揺れが見られますが、いずれも英語のtrailerに由来する同じ対象を指しています。本稿では運送・物流の現場で使われる車両としてのトレーラーに焦点を当て、種類や連結の仕組み、必要な免許、そして物流全体における役割まで整理していきます。

トレーラー(被牽引車)とトラクタ・トラックの違い

道路を走る貨物車両は、大きく分けて動力を持つ「トラック」「トラクタ」と、動力を持たない「トレーラー」に分類できます。トラックはエンジンとキャビン、荷台が一体になった車両で、単独で走行して荷物を運べます。一方でトラクタは、荷台を持たずエンジンとキャビンだけで構成される牽引専用の車両で、後方にトレーラーを連結して初めて荷物を運べる状態になります。つまりトレーラーとは、単体では走行できず、トラクタなど動力を持つ車両に引かれて初めて機能する被牽引車のことです。

この違いは、免許制度や車両の点検・整備の考え方にも影響してきます。トラックであれば1台の車両として車検や点検を行いますが、トレーラーの場合はトラクタとトレーラーそれぞれに車検があり、両者を組み合わせて初めて1つの輸送単位として機能する点は、トラックとの大きな違いといえるでしょう。

「トレーラー」という言葉が指すもう一つの意味

「トレーラー 意味」「trailer 意味」といった検索が一定数見られるように、トレーラーという言葉には車両以外の意味もあります。映画やドラマの本編に先立って公開される予告編も、英語でtrailerと呼ばれています。これは、映画のフィルムを収める缶(リール)の後ろ側に、次回作の予告編を収めていた歴史的な経緯に由来するとされる呼び名です。同じ単語でありながら、車両を指す場合と映像コンテンツを指す場合とでは意味がまったく異なるため、検索結果を見比べる際は文脈に注意が必要です。ここから先は、運送・物流の現場で扱う車両としてのトレーラーについて解説していきます。

トレーラーの主な種類 セミトレーラー・フルトレーラー・特殊な車両

トレーラーと一口にいっても、連結の方式や車体構造によっていくつかのタイプに分かれます。運送会社が保有する大型のものから、個人でも牽引できる小型のものまで幅は広く、用途に応じて選ばれる車種も異なります。ここでは代表的な種類を整理し、それぞれの特徴を押さえていきましょう。

セミトレーラー 荷重の一部をトラクタが支える方式

セミトレーラーは、車両前方の荷重をトラクタの第五輪と呼ばれる連結装置で支え、後方の車輪だけでは自立できない構造を持つトレーラーです。単独では車体を水平に保てず、連結を外した状態では前方にランディングギアと呼ばれる支柱を下ろして支える必要があります。日本国内を走る大型トレーラーの多くはこのセミトレーラー方式で、荷物の性質に応じたボディタイプが用意されています。

セミトレーラーには荷物の性質に応じて、いくつかのボディタイプが用意されています。

  • ウイングセミトレーラー(側面が上下に開き荷役がしやすい)
  • コンテナセミトレーラー(海上コンテナをそのまま積み替えなしで積載できる)
  • 低床セミトレーラー(背の高い荷物や重量物の輸送に向く)
  • バンセミトレーラー(箱型の荷台で雨風から荷物を守る)
  • 粉粒体運搬セミトレーラー(穀物や飼料などをタンク状の荷台で運ぶ)

とりわけ海上コンテナの陸上輸送では、コンテナセミトレーラーが主力として使われています。港湾から工場や倉庫までコンテナごと積み替えずに運べる点は、荷物の破損リスクを抑えるうえでも大きなメリットです。

フルトレーラー 自立して走行できるトレーラー

フルトレーラーは、前後の車輪で自重と荷重の両方を支えられる構造になっており、切り離した状態でも自立して駐車できる点がセミトレーラーとの違いです。トラクタとの連結には、ドローバーと呼ばれる引き棒とドローバーアイという連結金具が使われ、セミトレーラーの第五輪カプラー方式とは異なる仕組みで牽引されます。国内では、1台のトラクタで通常の大型トラック2台分に相当する荷物を運べる「ダブル連結トラック」にも、このフルトレーラーの構造が採用されています。長尺の鋼材や木材などを挟み込んで固定するポールトレーラーも、フルトレーラーに近い考え方で運用される特殊な車両の一つです。

軽トレーラー・バイクトレーラーなど身近なタイプ

大型の輸送用トレーラーのほかにも、軽自動車で牽引できる軽トレーラーや、バイクの後ろに接続して荷物やもう1台のバイクを積むバイクトレーラー、キャンプ用品を積み込んで使うキャンピングトレーラーなど、個人でも扱いやすい小型トレーラーが数多く販売されています。これらの多くは車両総重量が750キログラム以下に設計されており、後述するけん引免許が不要な範囲に収まるよう調整されている点が特徴です。使わないときはコンパクトに収納できる、折りたたみ式のカーゴトレーラーも人気を集めています。

種類連結方式単独での自立主な用途
セミトレーラー第五輪カプラーとキングピンできない(ランディングギアで支持)海上コンテナ、ウイング車、低床輸送など
フルトレーラードローバーとドローバーアイできるダブル連結トラック、産業用の牽引車両など
ポールトレーラー長尺物を挟み込んで固定する専用構造荷物次第で異なる鋼材、木材、建設資材などの長尺物輸送

トレーラーの連結構造と仕組みを知る

トレーラーの連結部分の構造イメージ

トレーラーの安全性は、トラクタとどのようにつながっているかという連結構造に大きく左右されます。ここでは、輸送の現場で使われる基本的な連結の仕組みと、関連する専門用語を整理していきます。

第五輪カプラーとキングピンによる連結

セミトレーラーの連結部には、トラクタ側に取り付けられた円盤状の第五輪カプラーと、トレーラー側から下向きに突き出したキングピンと呼ばれる金具が使われます。トラクタをバックさせてキングピンをカプラーの溝にはめ込み、ロック機構で固定することで、トラクタとトレーラーが1つの車両として一体化する仕組みです。

このロックが確実にかかっていないと走行中の連結外れにつながるため、連結後の目視確認は運送現場で徹底されている基本動作の一つです。ドライバーは出発前に、カプラーのロックレバーの位置やキングピンの噛み合わせを毎回確認する運用を徹底しています。

ランディングギアと軸数(1軸・2軸・3軸)の違い

ランディングギアは、トラクタから切り離した際にトレーラー前方を支える脚のような装置で、手動または電動のハンドルで上げ下げします。連結時にはこのランディングギアを上げ、切り離す際には下げてトレーラー単体を自立させます。

またトレーラーの車輪配置には1軸・2軸・3軸といった違いがあり、軸数が増えるほど1軸あたりにかかる荷重が分散されるため、より重い荷物に対応しやすくなります。一方で軸数が多いほどタイヤの本数や整備すべき箇所も増えるため、運ぶ荷物の重量や走行するルートに応じて適した軸数のトレーラーが選ばれています。

「シャーシ」という呼び方とトレーラーの関係

海上コンテナ輸送の現場では、コンテナを載せるための台車そのものを「シャーシ」と呼ぶ慣習があります。低床シャーシやウイングシャーシ、複数サイズのコンテナに対応できる兼用シャーシなど、コンテナの種類や積み方に応じて複数のシャーシが使い分けられています。厳密にはシャーシもセミトレーラーの一種であり、コンテナ輸送の現場で使われる呼び方だと理解しておくと、求人情報や業界内の会話に出てくる用語にも戸惑いにくくなるはずです。

トレーラーの運転に必要な免許

トレーラーは単体では走行できない車両であるため、免許制度もトラックとは異なる考え方で整理されています。ここでは、けん引免許を中心に必要な免許の基本を確認していきます。

けん引免許の区分と750キログラムという基準

被牽引車であるトレーラーを含めた連結車両の車両総重量が750キログラムを超える場合、普通・準中型・中型・大型・大型特殊のいずれかの免許に加えて、けん引免許が必要になります。反対に、被牽引車の車両総重量が750キログラム以下であれば、けん引免許がなくても牽引できます。小型のキャンピングトレーラーやボート用トレーラー、軽トレーラーの一部がこの範囲に収まるよう設計されているのは、こうした制度を踏まえた結果だといえるでしょう(参考:損保ジャパン「牽引免許とは?免許の取得方法や費用、違反したときの反則金について徹底解説」)。

被牽引車の車両総重量が750キログラムを超え2000キログラム未満の場合は、けん引免許の中でも小型トレーラー限定免許で対応できる範囲とされており、それ以上の重量になると限定のない通常のけん引免許が必要です。免許区分は車両総重量で決まるため、積める荷物の量や見た目の大きさだけで判断せず、車検証やカタログの数値を必ず確認する姿勢が欠かせません。

フルトレーラーやトラクタ側の免許の考え方

フルトレーラーを牽引する場合も、基本的な考え方はセミトレーラーと変わらず、連結車両の車両総重量に応じてけん引免許の要否が決まります。一方でトラクタ側については、車両総重量に応じた通常の運転免許(準中型・中型・大型など)が必要になる点も見落とせません。運送会社でトレーラーを扱うドライバーの多くは、大型免許とけん引免許の両方を取得したうえで乗務しているのが実情です。

実際に求人票を見比べると、けん引免許の取得支援制度を設けている運送会社も少なくありません。トレーラー輸送のドライバーを目指す場合は、免許取得の費用や期間を会社がどこまで負担してくれるかも、就業先を選ぶうえで確認しておきたいポイントの一つです。

なぜ今、トレーラー輸送が物流の現場で注目されているのか

ここまではトレーラーそのものの構造や免許について整理してきましたが、物流業界の現状を踏まえると、トレーラー輸送には単なる車両の話にとどまらない重要性があります。

1人のドライバーで運べる輸送量が変わる効率性

トレーラー輸送の大きな利点は、1人のドライバーが1回の運行で運べる荷物の量を増やせる点にあります。とりわけフルトレーラーの構造を活かした「ダブル連結トラック」は、通常の大型トラック2台分に相当する荷物を、1人のドライバーが1台で輸送できる仕組みです。ドライバー1人あたりの生産性を高める手段として、国もこの車両の普及を後押ししています。

ドライバー不足と国が進める「ダブル連結トラック」の拡大

物流業界ではドライバーの高齢化と人手不足が深刻な課題とされており、従事者の約4割が50歳以上を占めているとも指摘されています。こうした状況を受け、国土交通省はダブル連結トラックの実証実験を重ね、特殊車両の通行許可基準を見直すことで普及を後押ししてきました。

国土交通省は、大型トラック1台分のドライバーで通常の2台分の輸送量を運べる「ダブル連結トラック」の実証実験を行い、通常の大型トラック運行と比べてドライバー数を約5割、CO2排出量を約4割削減できるという結果を確認しています。安全性についても急ブレーキやふらつきの発生は確認されず、平成31年には特殊車両の通行許可基準が改正され、車両長の上限が21メートルから25メートルまで緩和されました(出典:一般社団法人日本自動車会議所「国交省 トラック輸送の生産性革命『ダブル連結トラック』の本格導入を本日よりスタート」)。

運行可能な区間についても年々拡大が続いており、対象となる高速道路の区間は2024年9月時点で約6330キロメートルに達しています(参考:Logistics Today「ダブル連結トラックの対象路線拡充へ、国交省方針」)。長距離の幹線輸送を担う運送会社にとって、トレーラーを活用した輸送体制をどう組むかは、今後の事業計画にも直結するテーマになりつつあります。

導入にあたって押さえておきたい注意点

一方で、ダブル連結トラックをはじめとするトレーラー輸送の拡大には課題も残っています。通行許可の申請から取得まで一定の期間を要することや、車両の全長が長くなることで駐車スペースや荷役スペースの確保が難しくなる場面も指摘されています。導入を検討する際は、実際に走行する経路や荷主の施設で問題なく荷役ができるかどうかを、事前に十分確認しておく必要があります。

トレーラー輸送の相談・運送会社探しはハコプロへご相談ください

運送会社と荷主がトレーラー輸送で直接つながるイメージ

トレーラーの種類や連結の仕組み、必要な免許を理解したうえで次に考えたいのが、その車両をどう仕事につなげるか、あるいはトレーラー輸送に対応できる運送会社をどう見つけるかという視点です。

運送会社がトレーラー輸送の仕事を広げる方法

運送会社がトレーラーを保有していても、下請けの立場にとどまっている限り、荷主から直接仕事を受注する機会は限られてしまいます。運送業界では多重下請けが常態化しているとも指摘されており、実際に輸送を担う会社の手元に残る運賃が目減りしやすい構造が長年の課題とされてきました。こうした状況を変える手段の一つとして、荷主企業と運送会社が直接つながれる検索サイト「ハコプロ」の活用が挙げられます。

ハコプロは運送会社にとって登録料・掲載料がいずれも無料で、社名やドライバーの経歴、保有するトレーラーを含む対応車両などの情報を、写真付きで何度でも更新できる点が特徴です。実際に利用している事業者からは「ハコプロは簡単に写真をアップしたり、無料なのに何回でも更新できるので愛用してます」(栃木県・一般貨物事業者)という声のほか、「荷主から直で連絡をもらえたことが一番有難いんです。荷主との直接契約で一次請けになれば、交渉もできる」(北海道・みどり運輸 高村社長)という感想も寄せられています。

ハコプロ独自の「ドライバー名鑑」機能では、ドライバーの年齢や社歴、運送にかける想いを掲載でき、多重下請けが常態化した業界において「誰が荷物を運ぶのか」を荷主企業に可視化できます。トレーラーのような大型車両を安全に扱うドライバーの経験や実績を伝えられる点は、荷主からの信頼獲得にもつながりやすいはずです。

荷主企業がトレーラー輸送に対応できる運送会社を探す方法

荷主企業の立場からも、コンテナ輸送や長尺物輸送などトレーラーでの対応が必要な場面では、車両形状や対応エリアで絞り込める検索サイトを使うことで、これまで見えにくかった運送会社の実態を把握しやすくなります。ハコプロでは実際に、北海道の荷主企業が苫小牧港から農協への肥料輸送を検討した際、釧路市のみどり運輸とのマッチングに至った事例も報告されています。運送会社を探していた荷主企業の担当者からは「今までは運送会社が見えませんでしたが、直接契約することで余分な中間マージンがかかっていたことにも気付きました」という声も上がっています。

掲載運送会社数が約6万件、営業所数が約8.5万件という規模のデータベースを持つハコプロであれば、トレーラーを保有する運送会社に限らず、冷凍・冷蔵車や特殊車両まで幅広い車両形状から候補を絞り込めます。まずは自社の輸送ニーズに対応できる運送会社がどれくらいあるのか、実際に検索して確かめてみるところから始めてみましょう。

STEP
条件を絞り込んで検索・比較する

エリアや車両形状、輸送品目などの条件で、トレーラー輸送に対応できる運送会社、または運送先となる荷主企業を検索・比較します。

STEP
気になる相手へ直接問い合わせる

ドライバー名鑑や会社PR、口コミなどの情報を参考にしながら、条件に合いそうな相手へ直接連絡を取ります。

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必要に応じて仲介を受けながら直接契約する

やり取りが進んだ場合は、必要に応じて運営会社の担当者が仲介に入りながら、中間業者を介さない直接契約へとつなげていきます。

トレーラーは、種類や連結の仕組み、必要な免許を正しく理解しておくことで、安全な運用はもちろん、輸送効率を高める選択肢としても活用しやすくなります。車両そのものの知識と、その車両をどう仕事につなげるかという視点を両輪で持つことが、無理のない事業運営につながるはずです。トレーラー輸送の仕事の広げ方や、対応できる運送会社探しについて相談したい場合は、以下からハコプロへお気軽にお問い合わせください。

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