大型の荷物を運ぶ計画を立てるとき、まず気になるのが「どのトレーラーを使えば積めるのか」という点ではないでしょうか。トレーラーと一口に言っても、20t・25t・30t・40ftといった積載量別のクラスがあり、それぞれ全長や全幅、荷台の内寸が異なります。荷主として運送会社に依頼をする場合も、荷物の寸法と車両の寸法が合っているかを事前に把握しておくことで、見積もりのやり取りがぐっとスムーズになります。
本記事では、トレーラーの寸法を法規上のルールから積載重量別の目安、セミトレーラーとフルトレーラーの違いまで一覧形式で整理しました。荷物に合わせたトレーラー選びで迷っている方や、運送会社との打ち合わせ前に基礎知識を押さえておきたい方に向けて、実務でつまずきやすいポイントも交えて解説します。
トレーラーの寸法はなぜ荷主にとって重要なのか
トレーラーの寸法を正しく理解しておくことは、単に「大きいか小さいか」を確認する作業ではありません。荷物のサイズと車両の荷台内寸が合わなければ積み込みそのものができませんし、逆に必要以上に大きな車両を手配すると運賃が割高になってしまいます。ここではまず、荷主の立場から寸法を把握しておく意味を整理します。
荷主が寸法を把握しておくべき理由
運送会社に依頼する際、多くの荷主は「重量」と「個数」だけを伝えがちです。しかし現場のドライバーが本当に困るのは、実は寸法情報の不足です。荷物の長さが荷台の内寸ぎりぎりだったり、幅が数センチオーバーしていたりするケースは珍しくありません。
事前に荷物の縦・横・高さを測っておき、依頼するトレーラーの荷台内寸と照らし合わせておくだけで、当日の積み込みトラブルはかなり減らせます。特に建設資材や機械設備など、規格外の大きさになりやすい荷物を扱う場合はなおさらです。
運送会社に相談する前に知っておきたい基礎知識
トレーラーの寸法は「車両全体の外寸」と「荷台の内寸」に分けて考える必要があります。カタログや求人媒体などで見かける全長・全幅は車両全体の外寸を指していることが多く、実際に荷物を積める荷台の内寸とは数値が違います。
この違いを知らずに問い合わせをすると、担当者との会話で微妙にかみ合わない場面が出てきます。次の章からは、法規で定められた寸法の上限と、積載重量別の目安を順番に見ていきましょう。

車両制限令で決まるトレーラーの寸法の上限
トレーラーの寸法は自由に大きくできるわけではなく、国土交通省が定める車両制限令によって全長・全幅・全高の上限が決められています。この上限を超える車両で公道を走るには、特殊車両通行許可という別の手続きが必要になります。
全長・全幅・全高の基本ルール
一般的制限値として広く知られているのは、全幅が2.5メートル、全高が3.8メートルという数値です。全長についてはトレーラーとトラクタを連結した状態で16.5メートルが基準とされ、これを超える連結車は特殊車両として扱われます。
重量に関しても、車両総重量は20トンが基本の上限ですが、軸数や橋を通過する条件を満たすことで最大25トンまで認められる場合があります。この基準値はあくまで一般的な目安であり、実際の可否は道路の状況や車両の構造によって変わってくる点は押さえておきたいところです。
特殊車両通行許可でルールを超えられるケース
建設機械や長尺物といった分割できない荷物を運ぶ場合、一般的制限値を超えるトレーラーでも通行許可を取得すれば走行が可能になります。全長18メートルクラスの連結車が公道を走っているのは、多くがこの許可を得ているためです。
全長・全幅とも「上限ぎりぎり」の数値を鵜呑みにせず、実際に走行するルートで通行許可が下りているかどうかは運送会社側に確認してもらうのが安全です。
積載重量別に見るトレーラーの寸法一覧

ここからは、荷主が運送会社に見積もりを依頼する際によく使われる積載重量のクラス別に、トレーラーのおおよその寸法を整理します。あくまで一般的な目安であり、メーカーや架装の仕様によって数値には幅がある点にご注意ください。
20t・25tクラスのトレーラー寸法
20t・25tクラスは、コンテナ輸送や一般貨物の幹線輸送で最も出番の多いクラスです。荷台の全長はおよそ9.6〜10.5メートル、荷台幅は2.3〜2.4メートル前後に収まる車両が主流で、20フィートコンテナを2本、あるいは40フィートコンテナを1本積める設計になっています。
30t・40ft(40t)クラスのトレーラー寸法
30t・40tクラスになると、荷台の全長は12メートル前後まで伸び、40フィートコンテナをそのまま積載できる仕様が中心になります。積載重量が増える分だけ軸数も多くなり、車両総重量が特車扱いになる組み合わせも出てきます。
| クラス | 荷台全長の目安 | 荷台幅の目安 | 主な用途 |
|---|---|---|---|
| 20tクラス | 約9.6〜10.5m | 約2.3〜2.4m | 20フィートコンテナ2本積みなど |
| 25tクラス | 約10.5〜12m | 約2.3〜2.4m | 一般貨物の幹線輸送 |
| 30tクラス | 約12m前後 | 約2.4m前後 | 重量物・長尺物の輸送 |
| 40ft(40t)クラス | 約12m前後 | 約2.4m前後 | 40フィートコンテナ輸送 |
この表はあくまで代表的な目安です。実際の車両を手配する際は、必ず運送会社に「荷台の内寸」を数値で確認してから積み込み計画を立ててください。
セミトレーラーとフルトレーラーで変わる寸法の考え方
トレーラーには大きく分けてセミトレーラーとフルトレーラーの2種類があり、寸法や取り回しの考え方がそれぞれ異なります。荷物の内容や配送先の道路状況によって、どちらのタイプが適しているかも変わってきます。
セミトレーラーの連結全長と内輪差
セミトレーラーは、トラクタと荷台部分を一体化させて連結するタイプで、荷重の一部をトラクタ側でも支える構造になっています。連結時の全長は先述の16.5メートル前後が基準となり、コンテナ輸送や幹線輸送で多く採用されています。
現場でよく話題になるのが内輪差です。セミトレーラーは連結部分が長いため、右左折時に後輪側が想定より内側を通ります。狭い搬入路がある現場では、事前に旋回半径を確認しておくことが欠かせません。
フルトレーラーの軸数と積載量の関係
フルトレーラーは、トラクタとトレーラーがそれぞれ独立して荷重を支える構造で、1軸・2軸・3軸といった軸数の違いによって積載できる重量が変わります。軸数が多いほど1軸あたりの負担が分散されるため、より重い荷物を積める設計にしやすくなります。
ただし軸数が増えると車両価格や維持費も上がるため、常に軸数が多い車両を選べば良いというわけではありません。荷物の重量帯に対して過不足のない軸構成を選ぶことが、輸送コストを抑える近道になります。
荷物に合わせてトレーラーを選ぶときに確認したいポイント
寸法の目安がわかったところで、実際に自社の荷物に合ったトレーラーを選ぶ際にチェックしておきたい点を整理します。カタログスペックだけで判断すると、現場で想定外の事態が起きることもあるため注意が必要です。
荷台の内寸で見るべき数値
確認すべき数値は、荷台の長さ・幅・高さの3つです。特に高さについては、あおりの有無やシートの張り方によって実質的に積める高さが変わってくるため、カタログの数値だけでなく実車での確認が確実です。
- 荷台の全長と荷物の長さに余裕があるか
- 荷台の幅と荷物の幅、フォークリフトでの積み込みスペース
- あおりの高さと荷物の高さ、固定用のロープ通し穴の位置
車両総重量と最大積載量の違い
見積もり依頼の際に混同されやすいのが、車両総重量と最大積載量です。車両総重量は車体・燃料・乗員・荷物すべてを合計した重さを指し、最大積載量はそこから車両自体の重さを差し引いた「積める荷物の重さ」を指します。
「20tトレーラー」という呼び方は最大積載量を指している場合と車両総重量を指している場合が混在しているため、見積もりの段階でどちらの意味かを運送会社に確認しておくと、後々の認識違いを防げます。
まとめ|寸法を把握したら信頼できる運送会社にハコプロで相談を

トレーラーの寸法は、車両制限令による法規上の上限と、積載重量クラスごとの荷台内寸という2つの視点で押さえておくと、運送会社との打ち合わせが格段にスムーズになります。荷物の寸法を測り、必要な軸数や連結タイプを絞り込んだうえで問い合わせをすれば、見積もりの精度も上がります。
とはいえ、条件に合うトレーラーを持つ運送会社を自力で探すのは手間がかかる作業です。そこで活用したいのが、運送会社検索サイト「ハコプロ」です。ハコプロは掲載運送会社数6万件、営業所数8.5万件という規模のデータベースを持ち、全国47都道府県の運送会社を無料で検索・比較できます。
ハコプロで運送会社を探すメリット
ハコプロの大きな特徴は、荷主企業が気になる運送会社に直接問い合わせできる点にあります。中間業者を挟まない直接契約が前提になっているため、運賃交渉の余地が生まれやすく、適正なコストでの輸送につながります。
加えて、ドライバーの年齢や社歴、運送にかける想いを紹介する「ドライバー名鑑」機能があり、実際に荷物を運ぶ人の顔が見える点も安心材料になります。多重下請け構造が根強い運送業界において、誰が荷物を運ぶのかを事前に把握できるのは、荷主にとって大きな価値です。
トレーラーの寸法が明確になったら、その条件に合う運送会社をハコプロで探してみてはいかがでしょうか。


