ハイゼットトラックを検討していると、実際にどれだけの荷物が積めるのか気になる人は多いはずです。カタログの数字だけを眺めても、自分が積みたい荷物が入るかどうかはイメージしづらいものです。荷台のサイズを事前に把握しておかないと、購入してから「思ったより長さが足りなかった」という事態にもなりかねません。
この記事では、ハイゼットトラックの荷台寸法を標準タイプとジャンボタイプに分けて整理し、あわせて軽トラック全体に共通する積載ルールや、寸法を踏まえた積み方のポイントまで解説します。数字を並べるだけでなく、その数字が現場でどう意味を持つのかまで踏み込んでお伝えします。
ハイゼットトラックの荷台寸法は標準とジャンボで異なる

ハイゼットトラックには大きく分けて標準タイプとジャンボタイプがあり、荷台の寸法もこの2タイプで違いが出ます。まずはそれぞれの数字を確認していきましょう。
標準タイプの荷台寸法
ダイハツが公開している諸元表によると、標準タイプ(エクストラなど)の荷台は長さ1,940mm、幅1,410mm、高さ(あおりの高さ)285mmとされています(ダイハツ公式の諸元表)。全幅は1,475mmなので、荷台幅は車体幅よりひと回り狭く設計されていることがわかります。
荷台の床面地上高は、あおりを開いた状態で660mmです。積み下ろしの際にこの高さが作業のしやすさを左右するため、台車やスロープを使うかどうかの判断材料にもなります。
ジャンボタイプの荷台寸法とフロア長のからくり
ジャンボタイプは運転席まわりのスペースを広げた分、荷台の開口部長さは1,650mmと標準タイプより短くなっています。幅と高さは標準タイプと共通です。
ただし、ジャンボにはコックピット背面の下部に90mmの窪みが設けられており、ここに荷物の先端を差し込むことで、実質的な荷台フロア長を2,030mmまで確保できる構造になっています(CARPRIME)。長い木材やパイプなど、はみ出しにくい長尺物を積みたい場合、この窪みの存在を知っているかどうかで積載計画は大きく変わってきます。
荷台の高さとあおりのサイズ
荷台のあおり高さは標準・ジャンボともに285mmと共通です。土砂や砂利など細かいものを積む場合は、このあおりの高さを超えないよう積み方を工夫する必要があります。
あおりを立てた状態を基準にすると、荷台の実効的な深さは285mm分しか確保できません。かさばる荷物では、荷崩れ防止のネットや専用ボックスを併用して固定するのが一般的な運用です。
| 項目 | 標準タイプ | ジャンボ |
|---|---|---|
| 荷台長(開口部) | 1,940mm | 1,650mm |
| 荷台フロア長の目安 | 1,940mm | 2,030mm(窪み込み) |
| 荷台幅 | 1,410mm | 1,410mm |
| あおり高さ | 285mm | 285mm |
| 荷台床面地上高 | 660mm | 660mm |
数字だけを見比べると差はわずかに思えるかもしれませんが、長尺物を積む場面ではこの1,940mmと2,030mmの差が、そのまま「積めるか積めないか」の境界線になることがあります。
- 荷台幅は標準・ジャンボともに1,410mm
- あおり高さは285mmで共通
- 荷台床面地上高は660mm
車両サイズとはみ出しのルールを押さえておく

荷台の寸法だけを見て積載計画を立てると、実際に公道を走る段階で法律上の制限に引っかかることがあります。ここでは車両全体のサイズと、荷物がはみ出してよい範囲を整理します。
全長・全幅と積載可能な範囲
ハイゼットトラック(エクストラ)の全長は3,395mm、全幅は1,475mmです。軽トラックの荷物幅は、車両の幅にその10分の2を足した1,770mmまでが上限とされており(アシストライン)、荷台幅1,410mmから見ると左右に180mmずつ程度の余裕があると考えられます。
長さ方向については、2022年5月13日施行の道路交通法施行令の改正で、積載できる荷物の長さの上限が「車長の1.1倍」から「車長の1.2倍」に緩和されました。ただし、はみ出してよいのは車体の前後からそれぞれ車長の10分の1までという制限で、これは改正前後で変わっていません。全長3,395mmのハイゼットトラックであれば、後方へのはみ出しは約34cm(339mm)までが上限です。「車長の20%」は前後を合わせた数字であり、前方は運転席があって実質的にはみ出せないため、後方の約34cmを上限と考えておくのが安全です。これを超える場合は制限外積載許可が必要になります。
高さ制限は地上から2.5m
高さについては荷台からの寸法ではなく、地面から2.5mまでという基準で判断されます。荷台床面地上高が660mmであることを踏まえると、積み荷そのものの高さは実質1.8m前後までが目安になります。
最大積載量の基本は350kg
軽トラックの最大積載量は基本的に350kgです。荷台の広さに余裕があっても、重量オーバーは体積とは別の違反になるため、体積と重量の両方を意識して積む必要があります。
荷台寸法や積載量の上限を超える輸送をどうしても行いたい場合は、出発地を管轄する警察署長から制限外積載許可を取得したうえで、はみ出した荷物の後端に30cm四方以上の赤い布を掲示することが義務付けられています。ここまで手続きが必要になるケースは、日常使いというより事業として大きな荷物を扱う場面が中心になるでしょう。
荷台寸法を踏まえた積み方と選び方

数字を頭に入れたところで、実際の積み方や車種選びにどう活かすかを見ていきます。
長尺物を積むときに意識したいポイント
木材やパイプなど長さのある荷物を積む場合、荷台長だけでなく荷台フロア長まで含めて考えることがポイントです。ジャンボタイプであれば背面の窪みを活用して2,030mm分を使えるため、標準タイプの荷台長1,940mmに近い長さの荷物でも、キャビン側に少し差し込む形で余裕を持たせられる場面があります。
一方で、標準タイプは開口部そのものが長いため、パレットに載せたままの荷物や、幅のある家具などを出し入れする際には扱いやすいという声も少なくありません。どちらが優れているというより、積みたい荷物の形状によって向き不向きが分かれると考えたほうが実態に近いでしょう。
標準とジャンボ、どちらを選ぶか
運転席の広さや後部座席の有無を優先したい場合はジャンボ、荷台そのものの使い勝手を優先したい場合は標準タイプ、という選び方が一般的です。日常的にどのような荷物をどれくらいの頻度で積むかを具体的にイメージしてから選ぶと、購入後のミスマッチを防ぎやすくなります。
個人での買い物や日曜大工程度の用途であれば、どちらのタイプでも大きな不便を感じることは少ないはずです。ただし、事業として資材や商品を継続的に運ぶ場合は、荷台フロア長の違いが作業効率に直結するため、実車で荷物を仮置きしてから決めることをおすすめします。
荷台に収まらない輸送はハコブログでプロに相談を
ここまで見てきた荷台寸法や積載ルールは、日常的な運搬や小規模な引っ越し程度であれば十分に対応できる範囲です。ただし、事業として継続的に荷物を運ぶ場合や、荷台に収まらない大きさ・重さの荷物を扱う場合は、軽トラック1台では対応しきれない場面も出てきます。
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