MENU

配車業務とは|運送業界の仕事内容と求められる知識を丁寧に整理

  • URLをコピーしました!

「配車業務」という言葉は運送会社の求人票や業務案内でよく見かけますが、実際に何をしている仕事なのか具体的にイメージできる人はそう多くありません。荷物を運ぶドライバーの陰で、どの車両に何を積み、どの順番で回るかを組み立てているのが配車業務です。

この記事では配車業務とは何を指すのか、配車係(配車担当者)が日々どのような仕事をこなしているのか、そして求められるスキルや業界が抱える課題まで、運送業に関わる人が押さえておきたいポイントを整理します。

目次

配車業務とは何を指す仕事か

配車業務とは、荷主から預かった荷物を目的地まで届けるために、車両・ドライバー・ルート・時間を組み合わせて運行計画を作る仕事です。単に「誰がどの車を運転するか」を決めるだけではなく、積載効率や到着時刻の順守、法令で定められた労働時間の範囲内での運行など、複数の条件を同時に満たす調整が求められます。

配車係(配車担当者)が担う具体的な役割

配車係は受注情報を確認し、荷物の重量やサイズに合った車両を選び、ドライバーの勤務状況や休憩時間を踏まえて担当を割り振ります。急な追加注文やキャンセル、道路状況の変化にもそのつど対応するため、電話やチャットでのやり取りが一日を通して発生する職種です。

荷主とドライバーの間に立つ役割でもあるため、どちらか一方の都合だけで判断すると業務全体が回らなくなります。無理な依頼を受けすぎない線引きと、現場の負担を想像する感覚の両方が必要になる仕事だといえます。

運行管理者との違い

配車係と混同されやすい職種に運行管理者があります。運行管理者は国土交通省が定める資格を持ち、点呼の実施や乗務記録の管理など安全運行の管理責任を負う立場です。配車係は運行管理者と連携しながら日々の便を組む実務担当という位置づけで、中小規模の会社では同じ人が両方を兼任しているケースも珍しくありません。

項目配車係運行管理者
主な仕事車両・ドライバーの割り振り、運行計画の調整点呼の実施、乗務記録・労働時間の管理
資格の要否必須の国家資格はない運行管理者資格が必要
役割の性格日々の便を組む実務担当安全運行の管理責任者

配車業務の1日の流れ

実際の配車業務は朝の受注確認から始まり、夕方以降の翌日分の準備まで続きます。ここでは一般的な流れを追いながら、どのタイミングでどんな判断が求められるのかを見ていきます。

受注情報の確認と車両・ドライバーの選定

朝一番に前日から当日にかけて入った受注を確認し、荷物の量や配送先、指定された時間帯を照らし合わせます。車両ごとの積載可能量やドライバーの拘束時間を考慮しながら、誰にどの便を任せるかを決めていく工程です。

運行スケジュールの調整とルート決定

配送先が複数ある場合は、渋滞状況や道路工事の情報も加味してルートを組み立てます。無理な詰め込みは遅延や事故のリスクにつながるため、余裕を持たせたスケジュールを組む判断力が問われます。

稼働中の進捗管理とイレギュラー対応

車両が出発したあとも、配車係の仕事は終わりません。渋滞や車両トラブル、荷主都合の変更が発生した際には、別の車両への振り替えや到着時刻の再調整をその場で行う必要があります。ここで冷静に優先順位をつけられるかどうかが、配車係の腕の見せどころといえます。

配車業務に求められるスキルと資格

配車業務に就くために必須の資格は基本的にありません。ただし業務の性質上、実務ではいくつかの知識や経験が重視されます。

必須となる資格はあるか

配車係そのものに必要な国家資格は存在しません。ただし運行管理者資格を取得しておくと、点呼や乗務記録の確認業務にも対応できるようになり、キャリアの幅が広がります。普通自動車免許は前提として求められることが多く、地理や道路事情に詳しいことも実務上の強みになります。

現場で重視される実務スキル

資格以上に重視されるのが、次のような実務スキルです。

  • 複数の条件を同時に整理して判断する力
  • ドライバーや荷主との円滑なコミュニケーション
  • 担当エリアの地理や道路事情への理解
  • 突発的なトラブルに落ち着いて対応する姿勢

これらは座学だけで身につくものではなく、実際の現場で受注の変化やドライバーの特性に触れながら少しずつ磨かれていく感覚に近いものです。焦って全部を一度に覚えようとするより、日々の判断を積み重ねていく姿勢が結果的に近道になります。

配車業務が抱えやすい課題

配車業務は運送会社の収益や労働環境に直結する一方で、いくつかの構造的な課題を抱えやすい仕事でもあります。

属人化とベテラン依存

長年の経験で培った土地勘やドライバーとの相性判断は数値化しにくく、特定の担当者に業務が集中しやすい傾向があります。その人が休むと途端に配車が回らなくなるという声は、中小規模の運送会社で少なくありません。

多重下請け構造による情報の見えにくさ

運送業界では二次請け・三次請けといった下請け構造が広がっており、最終的に荷物を運ぶドライバーが誰なのか、荷主側から見えにくいという課題があります。配車の現場でも、実際に荷物を運んでいる車両や運転手の情報が関係者の間で共有しきれていないケースが見られます。

ドライバー不足による調整の難しさ

国土交通省の検討会による試算では、対策を行わなかった場合、営業用トラックの輸送能力は2024年で14.2%、2030年には34.1%不足する可能性があるとされています。詳しい内容は東北運輸局が公開している資料で確認できます。ドライバーの母数そのものが減っていくなかで、限られた人員をどう配置するかという配車業務の難易度は年々増しています。

配車システム・DXによる効率化の動き

こうした課題を受けて、配車業務を支援するシステムの導入が進んでいます。表計算ソフトや紙の帳票で管理していた会社も、専用システムへの移行を検討する例が増えてきました。

配車システム導入で変わる業務

配車システムを導入すると、受注情報と車両・ドライバーの空き状況を一覧で確認でき、経験の浅い担当者でも一定水準の配車判断がしやすくなります。ルートの自動計算や到着予測の機能を備えたものもあり、電話でのやり取りに頼っていた確認作業を減らせる点もメリットです。

システムだけでは解決しない部分

一方で、システムはあくまで判断材料を整理する道具であり、どの車両を優先するか、どの荷主を大切にするかという最終判断は人が担う部分として残ります。導入したシステムを使いこなせるかどうかは、日々のデータ入力を続けられるかという地道な運用体制にかかっているといえるでしょう。

配車業務の効率化は、システム導入と情報の透明化をセットで考えることが近道です。

配車業務の質を高めるために運送会社ができること

システムの導入と並行して、配車業務そのものの土台を見直す動きも広がっています。

荷主との直接契約を増やす

下請け構造のなかで配車をしていると、荷主の要望や車両の稼働状況がリアルタイムに伝わらず、配車係の判断材料が不足しがちです。荷主と運送会社が直接つながる機会を増やすことで、配車の前提となる情報そのものの精度を高められます。

ドライバー情報を可視化する

荷主側から見て「誰が荷物を運んでいるか」が分かるようになると、配車の変更や緊急対応についても事情を共有しやすくなります。ドライバーの経歴や人柄が見える状態は、荷主との信頼関係づくりにもつながるはずです。

配車業務の改善は「ハコプロ」への相談から

配車業務の負担を減らす方法は、システム導入だけではありません。荷主との直接契約を増やし、多重下請けの構造そのものを見直すという選択肢もあります。

「ハコプロ」は運送業に特化した運送会社検索サイトで、掲載運送会社数6万件、営業所数8.5万件のデータベースを持ちながら、運送会社は登録料・使用料ともに無料で利用できます。ドライバーの年齢や社歴、運送にかける想いを紹介する「ドライバー名鑑」機能もあり、荷主企業に「誰が荷物を運ぶのか」を伝えられる点が特徴です。

「今までは運送会社が見えませんでしたが、直接契約することで余分な中間マージンがかかっていたことにも気付きました」(荷主企業の担当者の声より)

配車業務の効率化を検討している運送会社の方も、信頼できる配送パートナーを探している荷主企業の方も、まずは掲載内容を確認してみることをおすすめします。

配車業務を見直したい方へ

ハコプロは掲載料・登録料・使用料がすべて無料で、写真や情報の更新回数にも制限がありません。まずは自社の情報を掲載してみるところから始められます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次