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社用車の車両管理を徹底する方法|義務化の背景と実践ポイント

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営業車や配送車、社有車など呼び方はさまざまですが、企業が保有する社用車を安全かつ効率的に運用するには、車両ごとの状態や運転者の情報を継続的に把握する仕組みが欠かせません。近年はアルコールチェックの義務化や安全運転管理者制度の強化もあり、車両管理の重要性は一段と高まっています。

この記事では、社用車の車両管理で押さえておくべき基本項目から、管理規程づくりのポイント、システムを使った効率化の方法まで、実務担当者の視点で整理しました。

目次

社用車の車両管理とは何か

社用車の車両管理とは、企業が保有する自動車の台数や状態、運転者の情報、点検・整備の履歴などを一元的に把握し、安全な運行とコストの適正化を両立させるための業務全般を指します。単に車を貸し出すだけでなく、誰がいつどの車両を使い、どのような状態で戻ってきたのかを継続的に記録することが管理の出発点になります。

車両管理が担う三つの役割

車両管理には大きく分けて三つの役割があります。ひとつは事故やトラブルを未然に防ぐ安全管理、もうひとつは燃料代や修理費、保険料といった維持コストを把握し無駄を減らすコスト管理、そして道路運送車両法や道路交通法に基づく各種義務を漏れなく履行する法令順守です。

この三つは互いに関連しています。たとえば定期点検を怠ると安全性が下がるだけでなく、車検切れといった法令違反にもつながりかねません。管理項目を個別に考えるのではなく、ひとつの仕組みとして設計することが大切です。

「運行管理」と混同しないための整理

車両管理とよく似た言葉に運行管理があります。運行管理は主に運送業のトラックなど、緑ナンバー(事業用自動車)を対象に、運転者の乗務時間や休憩、点呼などを管理する業務を指し、貨物自動車運送事業法などで運行管理者の選任が義務付けられています。

一方で、営業車や送迎車といった白ナンバーの社用車を管理する業務は、法律上は運行管理そのものではありません。しかし、安全運転管理者制度を通じて似たような管理が求められる点は共通しています。自社の車両が白ナンバーか緑ナンバーかによって、適用される制度や義務が変わることは押さえておきたいポイントです。

社用車の車両管理が重要視される背景

社用車の車両管理がこれまで以上に注目されている背景には、法制度の変化と、事故やトラブルが起きた際に企業が負う責任の重さがあります。

アルコールチェック義務化と安全運転管理者制度

乗車定員11人以上の自動車を1台以上、またはそれ以外の自動車を5台以上使用する事業所には、安全運転管理者の選任と、運転前後のアルコールチェックの実施・記録が義務付けられています。当初は目視での確認が中心でしたが、現在はアルコール検知器を用いた確認と、その記録を一定期間保存することが求められています。

社用車を保有する企業にとって、誰が運転し、いつ検査を行ったのかを漏れなく記録できる仕組みを持つことは、もはや任意の取り組みではなく制度上の要請になっています。

事故対応と維持コスト、両面からの必要性

社用車で事故が発生した場合、運転者本人だけでなく使用者である企業にも運行供用者としての責任が及ぶ可能性があります。日頃の点検記録や運転者への教育履歴が整理されていれば、万一の事故対応や保険会社とのやり取りもスムーズに進みます。

あわせて、車両ごとの走行距離や燃料消費、修理履歴を把握しておくことで、買い替えのタイミングや不要な車両の見直しといったコスト面の判断もしやすくなります。安全とコストは一見別の話題に見えますが、車両管理という一つの仕組みの中で同時に扱えるテーマといえるでしょう。

車両管理で押さえておきたい基本項目

車両管理を始めるにあたっては、何を記録すべきかを最初に整理しておくと、運用の途中でルールがぶれずに済みます。ここでは代表的な管理項目を三つに分けて紹介します。

車両情報台帳に記録する項目

まず基本となるのが車両情報台帳です。車両ナンバー、車種、初度登録年、車検の有効期限、任意保険の契約内容、主な使用目的などをひとつの台帳にまとめておくと、複数台を管理する際にも状況を把握しやすくなります。

台帳はエクセルでも構いませんが、車検や保険の満了日が近づいたときに担当者へ通知される仕組みをあわせて用意しておくと、更新漏れを防ぎやすくなります。

運転者情報とアルコールチェックの記録

次に必要なのが、運転者に関する情報です。運転免許証の有効期限や免許の種類、社用車の運転を許可する対象者の一覧に加え、日々のアルコールチェックの結果を記録します。

運転者ごとの記録がばらばらの場所に保管されていると、監査や事故対応の際に確認へ時間がかかります。車両情報と紐づけて一元管理できる状態にしておくことが望ましいといえます。

点検・整備の履歴と走行データ

三つ目が、日常点検や法定点検、整備の履歴、そして走行距離や燃料の使用状況といった運行データです。特に走行距離は、次の点検時期の目安になるだけでなく、私的利用の疑いがあるかどうかを確認する材料にもなります。

GPSを使った車両管理システムであれば、こうした走行データは自動で記録されるため、手入力に比べて記録漏れが起きにくいという利点があります。

社用車の車両管理を実践する具体的な方法

車両管理の進め方には、大きく分けてエクセルや紙の台帳を使う方法と、車両管理システムを導入する方法の二つがあります。それぞれに向き不向きがあるため、保有台数や運用体制に応じて選ぶことが大切です。

エクセルや紙の台帳で管理する方法

保有台数が数台程度であれば、エクセルの台帳と紙の点検簿を組み合わせるだけでも十分に運用できます。コストをかけずに始められる一方で、入力や更新を人の手に頼る部分が大きいため、担当者が変わったときに記録の抜けが生じやすい点には注意が必要です。

台帳のフォーマットをあらかじめ固定し、誰が見ても同じ項目を同じ形式で記録できるようにしておくと、属人化を防ぎやすくなります。

車両管理システムやGPSを活用する方法

保有台数が増えてくると、車両管理システムの導入を検討する企業が多くなります。GPSによる位置情報や走行距離の自動記録、アルコールチェック結果の一元管理、車検・保険の期限アラートなど、台帳管理では手間がかかる作業を仕組みとして自動化できる点が特徴です。

導入には初期費用や月額費用が発生します。削減できる管理工数や事故防止によるコストメリットと比較しながら、自社に合ったサービスを選ぶことが検討の進め方になります。

社用車管理規程を整備するときのポイント

車両管理を継続的に機能させるには、担当者の頭の中だけにルールを置くのではなく、社用車管理規程として文書化しておくことが有効です。

規程に盛り込んでおきたい項目

規程には、次のような項目を具体的に定めておくと運用がぶれにくくなります。

  • 使用できる対象者の条件と許可の手続き
  • 使用前後の点検とアルコールチェックの実施方法
  • 事故やトラブルが発生した場合の報告手順
  • 私的利用の可否と、認める場合の範囲
  • 車検・点検・保険の更新に関する責任者

規程を形骸化させないための運用の工夫

規程を作成しても、実際の運用が伴わなければ意味がありません。定期的に記録を見直す機会を設け、ルールと実態にずれが生じていないかを確認することが大切です。

とくにアルコールチェックのように毎日発生する業務は、記録の確認を後回しにしがちです。日次や週次で担当者がチェックするタイミングをあらかじめ決めておくと、規程の形骸化を防ぎやすくなります。

車両管理規程は一度作って終わりではなく、法改正や自社の運用実態にあわせて定期的に見直すことで、実効性のあるルールとして機能し続けます。

社用車の車両管理でよくある課題

実際に車両管理を進める中では、いくつか共通してつまずきやすいポイントがあります。

管理が特定の担当者に集中してしまう

車両管理を一人の担当者に任せきりにしていると、その担当者が異動や退職をした際に、車検や保険の更新時期といった情報が引き継がれず、対応が後手に回ることがあります。

台帳やシステムに情報を集約し、複数人が確認できる状態にしておくことで、担当者の交代にも耐えられる体制になります。

私的利用や無断持ち出しへの対応

社用車の私的利用や、許可のない持ち出しは、規程だけでは防ぎきれない場合があります。走行距離や利用時間の記録を定期的に確認し、通常の業務利用では説明のつかない履歴があれば、早めに本人へ確認することが望ましい対応です。

GPSを活用した車両管理システムを導入している場合は、走行経路や利用時間帯が自動で記録されるため、こうした確認の手間を減らせます。

社用車の車両管理を仕組み化してハコプロに相談する

社用車の車両管理は、車両情報・運転者情報・点検記録という三つの柱を継続的に記録し、規程として文書化したうえで、複数人が確認できる体制を整えることがポイントになります。台帳管理から始めて、保有台数や業務量の増加にあわせて車両管理システムへ移行していく進め方であれば、無理なく管理レベルを引き上げていくことができます。

自社で車両や運転者の情報をきちんと管理し、事故防止や法令順守に取り組んでいることは、荷主企業から見ても信頼できる運送会社かどうかを判断する材料になります。運送会社を検索できるマッチングサービス「ハコプロ」では、掲載料や登録料をかけずに、ドライバーの経歴や運転にかける想いを紹介する「ドライバー名鑑」など、車両や運転者の情報を可視化できる機能を用意しています。

日頃の車両管理をきちんと行っている取り組みを、荷主企業へのアピール材料として発信したい場合は、ハコプロへの掲載を検討してみてはいかがでしょうか。

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