MENU

大型トラック何トンまで積める|車両総重量と最大積載量の基準

  • URLをコピーしました!

「大型トラックは何トンまで荷物を積めるのだろうか」と疑問に思ったことはないでしょうか。運送業界で働く方はもちろん、荷主として輸送を依頼する立場の方にとっても、車両の積載量を正しく理解しておくことは欠かせません。実は「大型トラック」という呼び方には明確な統一基準があるわけではなく、車両総重量や最大積載量、免許区分など複数の物差しが絡み合っています。この記事では、大型トラックが何トンの荷物を積めるのかという基本から、車両総重量との違い、形状ごとの積載量の目安、必要な免許まで、順を追って整理します。

目次

大型トラックは何トンまで積める?車両総重量の基本を確認

結論から述べると、法令上の大型トラックは車両総重量11トン以上、または最大積載量6.5トン以上のいずれかを満たす車両を指します。現場で「10トン車」と呼ばれる車両が大型トラックの代表格で、実際の最大積載量はおおむね10トン前後です。ただし「何トン積めるか」という問いは、車両総重量ベースなのか最大積載量ベースなのかによって答えが変わるため、両者の違いを押さえておく必要があります。

最大積載量と車両総重量の違い

最大積載量とは、その車両に積んでよい荷物の重さの上限です。一方、車両総重量は車両そのものの重さに荷物と乗車人員の重さまで含めた総合計で、道路や橋にかかる負荷を管理するための数値になります。両者を混同すると、実際に積める荷物の量を見誤ってしまいます。

公益社団法人 全日本トラック協会が公開している資料では、車両総重量は車両重量に乗車定員分の重量(1人あたり55kg換算)と最大積載量を加えたものと定義されています(全日本トラック協会公式サイトより)。つまり、車両総重量から車両重量と乗車定員分の重量を差し引いた残りが、実質的に積み込める荷物の重さということになります。

車両総重量の計算式で見る実際の積載可能量

車両総重量=車両重量+(乗車定員×55kg)+最大積載量という式で表すと、同じ「大型トラック」でも車体の設計や架装の重さによって最大積載量は変わってきます。荷台が重いウイング車と、比較的軽量な平ボディ車では、車両総重量の上限が同じでも積める荷物の重さに差が出るという構造です。ここで重要なのは、カタログスペックだけを見て「大型だから何トンでも積める」と判断しないことです。車検証に記載された数値こそが、その車両で運べる荷物の上限になります。

大型・中型・小型トラックの区分基準はどこにあるのか

「大型トラック」という呼称は日常的に使われていますが、その基準は主に運転免許制度の区分に由来しています。2017年の準中型免許新設以降、日本のトラック免許は普通・準中型・中型・大型の4段階に整理されており、それぞれ運転できる車両の車両総重量と最大積載量の上限が定められています。

免許区分から見る車両総重量の目安

免許区分別に見ると、普通免許は車両総重量3.5トン未満・最大積載量2トン未満、準中型免許は車両総重量3.5トン以上7.5トン未満・最大積載量2トン以上4.5トン未満、中型免許は車両総重量7.5トン以上11トン未満・最大積載量4.5トン以上6.5トン未満とされています。そして大型免許は、車両総重量11トン以上または最大積載量6.5トン以上の車両を運転する際に必要になります。この境界線こそが、業界で「大型トラック」と呼ばれる車両の実質的な下限ラインです。

  • 普通免許:車両総重量3.5トン未満、最大積載量2トン未満
  • 準中型免許:車両総重量3.5トン以上7.5トン未満、最大積載量2トン以上4.5トン未満
  • 中型免許:車両総重量7.5トン以上11トン未満、最大積載量4.5トン以上6.5トン未満
  • 大型免許:車両総重量11トン以上、最大積載量6.5トン以上

「10tトラック」と呼ばれる理由

大型トラックが「10トン車」と呼ばれるのは、いすゞ「ギガ」、日野自動車「プロフィア」、三菱ふそう「スーパーグレート」、UDトラックス「クオン」といった代表的な大型車種の最大積載量が、いずれも10トン前後に設計されているためです。もっとも、20トン積める大型トラックはあるかという質問もよく聞かれますが、標準的な2軸・3軸の大型トラック単体で最大積載量20トンを超えるモデルは一般的ではありません。20トン級の輸送が必要な場合は、トレーラーやセミトレーラーといった連結車両を使い、車両総重量20トンを超える構成では道路管理者への特殊車両通行許可が必要になる点も押さえておきたいところです。

トラックの形状別に見る積載量の違い

大型トラックと一口に言っても、荷台の形状によって実際に積める重さや荷物の性質は変わってきます。同じ車両総重量の枠内でも、架装の重量が積載量に直接影響するため、用途に合わせた形状選びが重要になります。

平ボディ・バンボディ・ウイング車

平ボディは荷台上部に構造物がなく架装自体が軽いため、大型クラスでは最大積載量10トン前後を確保しやすい形状です。バンボディやウイング車は、雨風から荷物を守る箱型構造を持つ分だけ架装が重くなり、平ボディと比べると最大積載量がやや少なくなる傾向があります。とはいえウイング車は側面が大きく開くため荷役効率が高く、パレット単位での積み下ろしが多い現場では積載量以上に作業性が重視されることも珍しくありません。

冷凍冷蔵車・ダンプトラックの積載量の考え方

冷凍冷蔵車は断熱材や冷凍機を搭載する分だけ車両重量が増えるため、同じ車両総重量の大型トラックと比べて最大積載量は少なめに設定されます。食品や医薬品など温度管理が必要な荷物を運ぶ際は、積載量だけでなく庫内容積も含めて車両を選ぶ視点が求められます。

一方、土砂や砕石を運ぶダンプトラックは、荷物の比重が水や一般貨物と大きく異なるため、荷台の容積いっぱいまで積むと最大積載量を超えてしまうケースがあります。ダンプの積載管理では、体積ではなく重量そのものを常に意識する必要があるという点で、他の形状のトラックとは異なる注意が求められます。

積載量を超えて荷物を積んだ場合のリスクと確認方法

大型トラックの積載量を正しく把握することは、輸送効率だけでなく安全性やコンプライアンスにも直結します。ここでは、実際の数値をどこで確認できるか、そして超過した場合にどのような問題が起きるかを整理します。

車検証で確認できる3つの数値

手元の車両が何トンまで積めるかを知りたい場合、最も確実な方法は車検証を確認することです。車検証には「車両重量」「車両総重量」「最大積載量」の3つの数値が明記されており、これらを照らし合わせることで、その車両固有の積載可能量が正確にわかります。カタログや車種名だけで判断せず、実車の車検証を確認する習慣をつけておくと、輸送計画の精度が上がります。

過積載による行政処分と事故リスク

最大積載量を超えて荷物を積む、いわゆる過積載は道路交通法違反にあたり、超過の程度に応じて反則金や違反点数が科されます。運送事業者に対しては、車両停止などの行政処分が下される場合もあり、企業としての信用にも影響しかねません。

安全面でも、過積載はブレーキの利きが悪化する、カーブでの横転リスクが高まるなど、事故に直結する要因になります。荷主側としても、依頼する輸送量が車両の最大積載量に収まっているかを事前に確認しておくことが、結果的に自社の物流を守ることにつながります。

大型トラックを運転するために必要な免許

大型トラックの積載量は、そのまま運転に必要な免許区分にも直結します。何トンの車両を運転したいかによって、取得すべき免許が変わってくるためです。

大型免許の取得条件

大型免許を取得するには、満21歳以上であること、かつ普通免許や中型免許などを通算3年以上保有していることが一般的な条件とされています。取得後は車両総重量11トン以上、最大積載量6.5トン以上の車両を運転できるようになり、10トン車クラスの大型トラックにも乗務可能になります。免許取得には教習所での実技講習が必須で、取得までの期間や費用は教習所によって幅がありますが、事業用として乗務する場合は運行管理体制も含めた準備が必要になります。

積載量から逆算して車両を選ぶという視点

運送会社が新しく車両を導入する際は、「大きいトラックのほうが効率的だろう」という発想だけで大型車を選んでしまうと、荷物の性質によってはかえって非効率になることがあります。積載する荷物の重さと量を先に見積もり、そこから必要な最大積載量を逆算して車両クラスを選ぶという順番のほうが、燃費や維持費、必要な免許人材の確保まで含めて合理的な判断につながります。

大型トラックとは、車両総重量11トン以上または最大積載量6.5トン以上の車両を指し、代表的な最大積載量はおおむね10トン前後です。

まとめ|積載量を踏まえた車両選び・運送会社選びはハコプロへ

大型トラックが何トンまで積めるかという問いには、車両総重量11トン以上・最大積載量6.5トン以上という免許制度上の基準と、車検証に記載された実車ごとの数値という、2つの物差しがあります。形状によって同じ大型クラスでも積載量に差が出るため、荷物の性質と量から逆算して車両を選ぶ視点が欠かせません。

とはいえ、自社に最適な積載量・車種を持つ運送会社を一から探すのは容易ではありません。運送会社検索サイト「ハコプロ」は、掲載運送会社数6万件・営業所数8.5万件という国内最大級のデータベースを持ち、エリアや車両形状、輸送品目から条件に合う運送会社を無料で検索できます。ドライバーの年齢や社歴、運送にかける想いまで公開する「ドライバー名鑑」機能もあり、誰が荷物を運ぶのかを事前に確認できる点も特徴です。大型トラックでの輸送を依頼できるパートナーを探している荷主の方も、大型免許を持つドライバーの活躍の場を広げたい運送会社の方も、まずは気軽に相談してみてはいかがでしょうか。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次