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新型クオンのマイナーチェンジ変遷|安全装備進化と燃費改善点

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UDトラックスの大型車「新型クオン」は、2017年のフルモデルチェンジ以降も毎年のようにマイナーチェンジを重ね、安全装備と燃費性能を少しずつ底上げしてきました。運送会社にとって車両の更新は数百万円単位の投資判断であり、どの年式にどの機能が加わったのかを把握しておくことは、購入時の見極めだけでなく、ドライバーへの装備説明や安全教育にも直結します。ここでは新型クオンのマイナーチェンジの流れを時系列で整理し、装備の進化が運送現場にどのような意味を持つのかを掘り下げていきます。

目次

新型クオンとは何か 2017年フルモデルチェンジからの位置づけ

新型クオンとは、2004年から続くUDトラックスの大型車「クオン」のうち、2017年にフルモデルチェンジされた2代目にあたるモデルを指します。マイナーチェンジという言葉が指す対象は、この2017年モデルをベースに毎年行われている装備追加や機能改善のことで、車両そのものの骨格やシルエットが大きく変わる出来事ではありません。単車系は2017年4月11日に、トラクタ系は同年10月25日にそれぞれフルモデルチェンジしており、平成28年排出ガス規制への適合とESCOT-VIトランスミッションの採用、総輪ディスクブレーキの全車標準装備が主な変更点でした出典

先代クオンからの変更点の全体像

先代クオンと比べたとき、新型クオンの最大の違いは安全装備の標準化が進んだ点にあります。ブレーキ性能や排出ガス性能はモデルチェンジのたびに向上するのが通例ですが、新型クオンではそこに加えて、電子制御による運転支援機能が段階的に組み込まれていきました。この流れを理解しておくと、後述するマイナーチェンジの一つひとつが単なる小改良ではなく、大型車全体が向かっている方向性の一部であることが見えてきます。

マイナーチェンジと呼ばれる理由

自動車業界でマイナーチェンジとは、外観や基本構造を維持したまま、エンジン制御や安全装備、快適装備などを部分的に更新することを意味します。新型クオンの場合も、車体寸法やキャブの基本形状は据え置いたまま、年式ごとに搭載機能を積み増していく形が続いています。そのため中古車市場では、同じ「新型クオン」という呼び名でも年式によって装備内容がまったく異なるケースが珍しくありません

新型クオンのマイナーチェンジを時系列で振り返る

新型クオンのマイナーチェンジは、2021年以降とくに動きが活発になりました。ここでは代表的な三つの年式を取り上げ、それぞれで何が変わったのかを具体的に見ていきます。同じ車種でも年式によって装備の有無が大きく異なるため、車両選定の際は必ず年式まで確認することをおすすめします。

2021年 UDアクティブステアリングと車線逸脱防止支援の標準化

2021年7月1日には、CG後軸エアサスペンション仕様とGKグレードに「UDアクティブステアリング」が設定されました。これは電子制御によるパワーステアリング機構で、あわせてLDP(車線逸脱防止支援システム)が標準装備となっています。長距離輸送では単調な直線区間でハンドル操作への集中力が落ちやすく、車線をわずかに逸脱するヒヤリハットが起きがちです。この年のマイナーチェンジは、こうした場面をシステム側で補う狙いが強く表れた改良といえます。

2022年 燃費改善に踏み込んだECO+モードと側方衝突警報装置

2022年型モデルでは、平成27年度重量車燃費基準を10%上回る水準を達成し、2025年度に向けた新しい燃費基準にも適合しています出典。具体的には、従来2段階だった「ECOモード」を3段階化して「ECO+モード」を追加したほか、耐酸化性能の高いエンジンオイルや低転がり抵抗タイヤを採用しています。あわせてトラフィックアイクルーズ(車間距離制御装置)も改良され、これまでは前方車の減速にあわせて時速15キロメートル未満になると自動解除されていた機能が、完全に停車したあとも継続するようになりました。さらに同年9月14日には側方衝突警報装置(スマートBSIS)とレーンチェンジサポートが追加され、バックカメラとモニターが全車標準装備となっています。燃料費が高止まりしていた時期の改良だけに、燃費とヒヤリハット対策の両面を同時に進めた年式として記憶しておく価値があります。

2023年 スマートBSISの機能拡大とドライバーモニターの追加

2023年3月23日のマイナーチェンジでは、前年に追加されたスマートBSISの検知範囲が右折時にも拡大され、ドライバーの状態を監視するドライバーモニターが新たに設定されました。あわせてUDアクティブステアリングの対象グレードもCDとCWまで広がっています。同年3月29日にはトラクタ側もマイナーチェンジを受け、いすゞとの共同開発によるESCOT-VIIトランスミッションが初めて設定されました。安全装備が上級グレードから中位グレードへと徐々に広がっていく流れは、装備の普及がグレードを問わず進んでいることを示しています。

マイナーチェンジで強化された安全装備が運送現場に与える意味

ここまで見てきた装備の変遷は、カタログ上のスペック向上にとどまるものではありません。実際の運送現場でどのような効果をもたらすのかを整理しておきます。

事故防止という観点で見た効果

側方衝突警報装置やレーンチェンジサポートは、左折時の巻き込みや車線変更時の見落としといった、大型車特有の死角に起因する事故を減らすための装備です。とくに交差点の多い市街地配送では、左側方の死角がヒヤリハットの主な要因になりやすく、システムによる警報が運転者の判断を補完する役割を果たします。装備そのものが事故をゼロにするわけではありませんが、疲労や漫然運転による見落としを減らす効果は小さくありません

ドライバーの心理的負担という観点

UDアクティブステアリングやLDPのような運転支援機能は、事故防止だけでなく、長時間運転による精神的な疲労を和らげる役割も担っています。ハンドル操作を常に全神経を使って行う必要がなくなれば、休憩のタイミングまで集中力を維持しやすくなります。ドライバー不足が続くなかで、運転そのものの負担を軽くする装備は、離職防止や採用競争力の面でも無視できない要素になりつつあります

燃費性能の向上が運送コストに与える影響

安全装備と並んで見逃せないのが、マイナーチェンジのたびに積み重ねられてきた燃費性能の改善です。運送会社にとって燃料費は変動費の中でも大きな割合を占めるため、わずかな燃費差でも年間の走行距離が積み重なれば無視できない金額になります。

重量車燃費基準達成の意味

2022年型モデルが平成27年度重量車燃費基準を10%上回ったという数値は、単に環境性能をアピールするための指標ではありません。この基準は国が定めた燃費目標であり、それを上回る車両を導入することは、燃料費の実質的な削減に加えて、荷主企業からの環境配慮への評価にもつながります。近年は荷主側がCO2排出量の削減目標を掲げるケースも増えており、運送会社の車両更新方針そのものが取引先の評価材料になり得る時代に入っています

燃料費高騰局面でのコスト管理という視点

ECO+モードのような運転支援型の省燃費機能は、ドライバーの運転技量に頼らずに一定の燃費効果を得られる点が特徴です。ベテランドライバーのエコドライブ技術に依存した燃費改善は、人材の入れ替わりが起きるたびに効果が揺らいでしまいます。車両側の装備で燃費を底上げしておけば、新人ドライバーが運転する場合でも一定の水準を維持しやすくなり、運行計画全体の燃料コストを見積もりやすくなるという利点があります。

マイナーチェンジ車両を選ぶ際に運送会社が確認しておきたいポイント

新型クオンを導入または入れ替える際は、カタログの車種名だけで判断せず、年式ごとの装備差まで踏み込んで確認することが望ましいといえます。

年式による装備差の見極め方

同じ新型クオンでも、2021年式か2022年式か、あるいは2023年式かによって、標準装備の範囲が異なります。見積もりを取る際は年式だけでなく、UDアクティブステアリングの有無、スマートBSISの検知範囲、ドライバーモニターの搭載状況といった具体的な装備項目を一覧で確認しておくと、複数社から見積もりを取る際の比較がしやすくなります。

中古車として導入する場合の注意点

中古車として新型クオンを検討する場合は、走行距離や整備履歴に加えて、マイナーチェンジ前後どちらの年式にあたるかを必ず確認してください。とくに安全装備は年式によって有無が分かれるため、同じ価格帯でも装備差によって実質的な価値が大きく変わることがあります。購入前に販売店へ年式ごとの装備一覧を提示してもらい、必要な機能が備わっているかを照らし合わせる手順を省略しないことが重要です。

車両更新とドライバー確保の相談先としてのハコプロ

新型クオンのようなマイナーチェンジを重ねた車両を導入しても、それを動かすドライバーと、荷物を託してくれる荷主企業の両方が揃わなければ運送業は成り立ちません。「ハコプロ」は運送業に特化した検索サイトで、掲載運送会社数6万件、営業所数8.5万件という規模のデータベースを持ち、運送会社は登録料・使用料ともに無料で利用できます。荷主企業は全国47都道府県のエリア検索や、冷凍車・特殊車両といった車両形状検索を通じて、条件に合う運送会社を直接探すことができます。

ハコプロ最大の特徴は「ドライバー名鑑」機能にあります。ドライバーの年齢や社歴、運送にかける想いを掲載することで「誰が荷物を運ぶのか」を可視化し、荷主企業に安心感を伝えられる仕組みです。多重下請け構造が常態化している業界において、荷主との直接契約を後押しするこの仕組みは、車両を新しくして安全性をアピールするのと同じくらい、会社の信頼性を伝えるうえで大きな意味を持ちます。新型クオンのマイナーチェンジで安全性や燃費を高めた車両を導入したタイミングは、自社の取り組みを荷主企業に伝える好機でもあります。車両とドライバー、そして荷主とのつながりをまとめて見直したいときは、ぜひハコプロへの掲載や相談を検討してみてください。

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