街中や高速道路でよく見かけるタンクローリー。巨大なタンクを背負って走るその姿に、「一体どんなものを運んでいるの?」と気になったことはありませんか?タンクローリーは、私たちの生活に欠かせない燃料や液体を運搬する特種用途自動車です。その重要性は高く、適切な資格や免許を持ったドライバーによって安全に運行されています。
この記事では、タンクローリーがどんな車なのか、どのような資格や免許が必要なのかを分かりやすく解説します。これからタンクローリー運転手を目指す方や、業界に興味がある方にとって役立つ情報をお届けします。
タンクローリーについて

ここではタンクローリーとはどういうものかという基本的な情報とどんなものを運ぶのかなど特徴についてご紹介いたします。
1.タンクローリーとは?
タンクローリーとは、液体や固体、気体を運搬するための特種用途自動車のことを指します。特種用途自動車とは、特別な物資を運ぶ際に使用される車のことで、フォークリフトやクレーン車のように作業機を収めた「特殊自動車」とは区別されるのが一般的です。タンクローリーは貨物自動車の一種で、大型トラックの一部として認識されています。消防法の解釈によれば、危険物を運搬するタンクローリーは「移動タンク資蔵所」として分類され、危険物の種類や品名、最大数量を明記した表示を車体に昇げることが必要です。
2.タンクローリーのサイズや容量
タンクローリーの荷台容量や車体の幅度は車種やタンク供社によって異なります。大型の場合、車両総重量は20,000kg前後から25,000kg前後の2タイプに分けられます。最大積載量は10,000kgから15,000kgが目安で、タンク容量は平均して\u14,000L前後、最小12,000L、最大で20,000Lのキャパシティーを持ちます。これは一般家庭のお風呂の容量に接ってみるとよくわかります。お風呂の容量は200L前後なので、最大で20,000Lを運べるタンクローリーは、なんと200杯分の液体を運べる車ということになります。
3.どんなものを運ぶ?
タンクローリーは構造の特性上、液体や気体を主に運ぶことが多い車両です。ここでは、主な運輸品目についてご紹介します。
燃料系製品
ガソリン、ディーゼル油、ケロシン、ジェットフェゥーエルなど、人々の生活や産業を支える燃料系の物資を運輸します。
化学系資材
酸、アルカリ性物資、溶剤などの液体化学薬品や、プロパンガス、ブタン、アンモニアといった液化ガスを運ぶためにも使用されます。
食品系液体
牛乳や乳製品、食用油、シロップ、液糖などの食品を、確実に準備された状態で運輸することができます。
水や飲料液
災害時や工事現場への供給用の飲料水、さらに工業用水も運輸することがあります。
産業用材料
液体状のセメントや、液体アスファルトなど、工業現場で必要な材料の運輸にも使用されます。
特殊用途物資
工業影響物となる液体影響物や油、液体育成育料や農薬、消灯用水や泡消灯剤などを運ぶ特殊な車両も存在します。
4.荷物に合わせて様々なタンクローリーの種類がある
タンクローリーでは、運ぶものによって種類が異なります。
ここでは実際にどんな種類のタンクローリーがあるのかをご紹介します。
- 大型タンクローリー・タンクトレー
大型タンクローリーやタンクトレーラは、運ぶ物によってタンクの大きさや形状、材質が大きく異なります。燃料系から食品関連まで広範囲に対応しており、運輸物に合わせた選択がされます。
- ステンレス製タンク
石油系や液化ガスなどの危険物の運輸には高強度と耐久性が求められます。このため、ステンレス、鉄、強化プラスチックなどがタンクの材質に使用されます。
- アスファルト専用ローリー
液体硫黄やアスファルトのように、外気に振れると固まってしまう物資を運ぶ場合は、二重保温構造や加熱装置を備えたタンクが使用されます。
- 散水車
タンクローリーは危険物だけでなく、大量の水を運ぶこともできます。高圧ポンプを利用した放水や、広範囲に散水することも可能です。
- 給水車
ステンレス製の水準なタンクを使用し、準備された飲料水を運ぶ給水車も存在します。これらは地震や台風などの災害時の供給準備としても重要な存在です。
タンクローリーの運転に必要な資格・免許

1.必要な免許
タンクローリーの運転に必要な免許は、輸送する物や車両のサイズ(小型・中型・大型)によって異なります。つまり、仕事内容に応じて取得すべき免許が変わるということです。以下に、タンクローリー運転に必要な主な免許や資格を紹介します。
基本となる運転免許
・普通自動車免許
最大積載量が2トン未満の小型タンクローリーであれば、普通免許のみで運転可能な場合があります。ただし、これはあくまで例外的で、実際の業務では中型以上の免許が求められることが一般的です。
・中型自動車免許
車両総重量7.5トン以上11トン未満の中型タンクローリーを運転するためには、中型免許が必要です。多くのタンクローリー業務で必須となる免許です。
・大型自動車免許
より大きなタンクローリーや、車両総重量11トン以上の輸送車両を運転する場合には大型免許が必要です。大型車両での長距離輸送や大量輸送を担当する場合は、この免許が求められます。
追加で必要な資格・免許
・けん引免許
運転席とタンク部分が分離しているトレーラータイプのタンクローリーを運転する場合には、けん引免許が必要です。特に大型タンクローリーで見られる構造のため、業務内容に応じて取得が求められます。
・危険物取扱者資格(乙種第4類)
ガソリンや灯油などの危険物を輸送する業務では、「危険物取扱者」の資格が必要です。特に指定量を超える危険物を扱う場合、この資格は必須となります。
・毒物劇物取扱者資格
毒劇物に該当する物質の運搬業務では「毒物劇物取扱者」の資格が関連してきます。ただし、法律上は事業所に有資格者が1名いれば良いため、トラックドライバー自身が必ずしも取得する必要はありません。
タンクローリードライバーの仕事の魅力

安定した仕事量と高収入
タンクローリードライバーの最大の魅力は、安定した仕事量と高い収入水準です。石油製品や化学物質といった液体は常に需要が高く、経済状況に左右されにくいため、安定した業務が見込めます。さらに、危険物を扱う業務が多いため、専門知識や技術が必要とされ、その分給与も高めに設定されていることが一般的です。特に、危険物取扱者の資格を持つ場合は、危険手当が支給されることが多く、他のドライバー職と比べても収入面での優遇が期待できます。
運転の快適さと安全性の高さ
タンクローリーの運転は、安全が最優先される仕事です。企業は定期的に安全講習や研修を行い、ドライバー自身も最新の安全知識を習得する機会があります。この高い安全意識は、事故の防止だけでなく、ドライバー自身の安心感にもつながります。さらに、タンクローリー車両は重心が低く設計されているため安定性が高く、高速道路や悪天候でも安定した走行が可能です。また、積み降ろし作業も自動化されている場合が多く、体への負担が少ないことも魅力の一つです。
規則正しい勤務と専門スキルの習得
タンクローリーの運転は、定期的なルート配送やスケジュールが組まれていることが多く、比較的規則正しい勤務形態が特徴です。これは、長距離トラック運転手のような不規則な生活と比べて、健康管理や家族との時間を大切にしたい方にとって大きなメリットです。また、タンクローリー業務を通じて、危険物の取り扱いや特殊な輸送技術といった、他の運送業務では得られない専門的なスキルを習得できます。これらのスキルは、将来的なキャリアアップや転職にも役立つため、長期的な視野で働く上での大きな強みとなるでしょう。
長期的な安定を求める方に最適な仕事
タンクローリードライバーは、安定した仕事量、高収入、安全管理の徹底、規則正しい勤務形態といった多くの利点があります。これらの要素が揃っているため、長期的に安定した職場環境で働きたい方や、専門的な技術を身につけてキャリアアップを目指す方には最適な職業です。安全意識が高く、責任感を持って仕事に取り組める方にとって、この仕事は大きなやりがいを感じられることでしょう。
まとめ

タンクローリー運転に必要な資格は、運ぶ内容や車両の種類によって大きく異なるため、就業前に自分の担当する業務内容をしっかり確認することが重要です。特に中型免許や大型免許は基本的に必須とされることが多く、加えて危険物取扱者資格などの特別な資格も業務に応じて求められます。


