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配車効率8割アップの秘訣!配送プラットフォームを味方につける運送会社の戦略

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新規案件の獲得に向け、営業ツールや配送プラットフォームの導入を検討されていらっしゃる企業も多いのではないでしょうか。この記事では、ホスピタリティ精神と質の高い荷扱いにこだわり、「サービス業としての運送会社」を追求し続けてきたドリームケイ様に、働きやすさと収益性を両立させるための配送プラットフォームの活用方法をお伺いしました。

会社概要
有限会社Dream KEI
東京の食品物流を支える運送会社として、ホテルや飲食店、特に高級店からの信頼を得ています。安全・安心、清潔、高いホスピタリティに加え、青果の目利き力を強みとし、単なる配送だけでなく付加価値の高いサービスを提供しています。また、季節のフルーツと野菜のサブスクリプションサービスも展開中です。
コーポレートサイト https://dreamkei.com/
フルーツ通販サイト https://dreamkeinomi.official.ec/

目次


Q:創業のきっかけを教えてください。

(写真右:代表取締役 武藤里佳氏)

A:平成15年に創業しました。きっかけは大学時代のアルバイト経験です。運送業で働いていた時、「誰でもできる仕事」「免許さえあればできる」と言われていたことにショックを受けました。当時の運送業界は長時間労働で「きつい」「汚い」「危険」という3Kと呼ばれ、働く人たちも仕事に誇りを持てていないように感じました。車も好きだったので、このイメージを変えたいと思い、会社を立ち上げました。

業界を変えたいという思いから、運送の組合には今でも入っていません。築地市場で立ち上げたため、食品はトラック協会とはあまり関係がなく、入るメリットも少なかったというのもありますが、運送会社という枠組みの中の会社にしたくなかったんです。A地点からB地点に運ぶだけの単純作業ではなく、「一般的なサービス系の企業がトラックを持っていて、運送もしている」そんな会社にしたいと思っています。

Q:創業から22年、顧客から選ばれ続ける理由は何ですか?

(様々な業種出身の社員さんたち)

A:最大の要因はスタッフが優秀だということです。運送経験者は採用せず、営業やサービス業出身者がほとんどなので、「運んで終わり」ではないんです。大切にしているのはホスピタリティ精神。きめ細かな心遣いや作業が当たり前にできる、そういう感性を共有できる人を採用し、私たちらしい企業文化を育てています。

私たちは青果市場に出入りし、仲卸から食材を仕入れ、飲食店に届けるという仕事もしています。目利きを強みにしつつも、あくまで運送会社が基本です。専用トラックを持ち、運転手を雇用し、運行管理の仕組みも整備しています。安心・安全をしっかり確保する基盤の上に、「青果に強い」「目利きができる」という個性があるのです。

初めのころはひたすら勉強に明け暮れました。市場を訪れ、仲卸の方々に教えを受け、自ら買って食べたり、手触りや色、香りを比べたり。産地や旬の勉強もして、「運送会社ってここまでするの?」と言われるくらいの知識や経験をつけていきました。今でも毎日市場に出ることは欠かしていません。

目利き力が評判になり、「おまかせ」の注文が増えてきました。品ぞろえを任せていただければ、「今日はこれが圧倒的にお得」という商品をピンポイントで組み合わせることができます。儲けることより、お客さまに喜んでもらえることのほうが嬉しい会社ですから。その結果、口コミでお客さまが増えていきました。

Q:優秀なドライバーを採用できている秘訣は何ですか?

社員は毎日炊き立てのご飯とコーヒーが食べ飲み放題!

A:一つはやはり運送業界しか経験していない人を採用していないことです。営業やサービス業などを経験しているメンバーがほとんどなので、サービスにおける当たり前の水準が高いと感じています。第一印象は特に大切で、正直面接に来て会った瞬間に、採用・不採用がほとんど決まると言っても過言ではありません。

いい人は他の会社でも当然採用したい人なので、スピード感も大切にしています。実際に話をしてぜひ入社してほしいと思った人にはその場で採用したいと伝えてしまいます。社員には怒られますが(笑)。最終判断するのは応募者本人ですが、一緒に働きたいという意志はすぐに伝える方針です。

そして当たり前ですが給与とお休みをしっかり整えることです。トラック1台で月100万稼ぐのは難しい時代ですが、荷主さんの案件を主軸にしながら、できる限り空車をなくして、他の案件を組み合わせることで運賃を確保しています。

具体的には、配送プラットフォームを活用することで、労働時間を凝縮して隙間がない配車を実現しています。例えば本来2個しか仕事ができないところを、その間に1つ仕事を入れることで1日に3つ仕事ができるようになります。1つの単価が2万円なら×3で6万円になるイメージです。待機時間を伸ばすのではなく、1日無駄なく仕事をすることができるので、ドライバーにもしっかりした給与を還元できています。年間休日は112日、有休消化は100%取得できているので、スタッフが全員揃う日が全然ありません。それが実現できるのもいい仕事ができていて、しっかりとした利益が出せるからです。

Q:配送プラットフォームはどのように選んでいますか?

A:創業当初は主要どころの配車マッチングサービスなど複数のサービスを使っていました。いくつか使う中で、私たちが大切にしているホスピタリティ精神を同じようにサービスに落とし込んでいると感じて、今でも使い続けているのはピックゴーという配送プラットフォームです。

実はサービスを知るよりも、運営会社であるCBcloud株式会社の松本代表との出会いが先でした。経営者会でお話した時に、本当に運送業界をよくしようとされていて、間のマージンを抜くだけという企業もある中で、ドライバーファーストの考えが素晴らしいと思いました。こういう社長がやっているサービスならお付き合いしたいと思って、サービス内容を調べたのがきっかけです。

Q:実際にどのように活用されていますか?

A:1週間の配車表の中で空いている時間を常に頭に入れておいて、ピックゴーから案件が来たら、自社に当てはまるかをすぐに見て、すぐエントリーしています。携帯に通知が届くので、ゴルフの最中でも電車の移動中でも見られるのが助かっています。

利用し始めた約6年前は、まだ不十分な機能も正直ありましたが、でもそういう要望にも放置せずしっかりと回答が来るんです。良くないところはすぐに改善してくれて、一緒によくしていこうという姿勢が素晴らしいと感じました。他の求車求荷マッチングでは大幅に中抜きされていたり、トラブルがあっても対応してくれないところもありました。ピックゴーではトラブルの対応もしてくれるし、事実と異なる案件を出してくる荷主さんがいた場合もしっかり対応してくれました。

Q:配送プラットフォームを選ぶ際のポイントや注意点は?

A:会社の方針が自社とマッチするか、そしてそれがしっかり現場の社員にも伝わっているかを見るのがいいと思います。

私はホスピタリティを大事にしているので、サービスを利用し始めた当初、ピックゴーの社員の方が実際に会社に来て、スタッフと横ノリして研修をさせてほしいと言われた時、そこまでやるのかと驚きました。

現場を知らないとわからないことって本当にたくさんあると思うんです。荷主でも案件の内容をあまり書かない人もいるので、重い荷物で手積みだったりするのに送料が安いとか、この荷物の内容で本当にこの重さなのかなとか、住所を見てここは地下搬入かなとか、段々わかるようになってくるんだと思います。

料金も、利用料は無料で、案件は入札制度(運送会社側がいくらでできるか決める)なので、提示金額以下に下がることはないのも安心できます。とはいえ、車が空いているから安く受けてしまう運送会社もあるのも事実です。

私はどんなに閑散期で仕事が欲しくても、適正運賃を大幅に下回る案件は受けないと決めています。適正最低運賃を守る運送会社が増えないと、この状況は変わらないと思うからです。

どのサービスを利用するにしても、自社のポリシーやルールをしっかり決めておくことが大切だと思います。

Q:配送プラットフォームの利用前後でどのような変化がありましたか?

A:築地の食品をメインでやっていたので、コロナ禍では結構仕事が無くなった時期がありました。そんな時に、ピックゴー経由で定期の案件をもらえたこともあり、とても助けられました。

ただ案件をつなぐだけではなく、安全にミスなく作業が終わるまで一緒にサポートしてくれるので、ある程度信頼がないとお互い任せられないと思います。そういう意味ではもはやツールではない、と感じています。WEBサービスと言っても結局は人と人とのつながりですね。

エントリー以降も電話で話せたり、付帯作業代も待機代ももちろんしっかり支払われるし、困った時はチャットツールですぐ対応してもらえるので、お互いにいい仕事ができるように協力し合える関係です。

導入後、労働時間の中で配車が埋まる割合で言えば8割くらい変わったと感じています。
ただプラットフォームやサービスを利用すればいいのではなくて、こちらからも情報を出しておくし、お互いの情報交換が大事だと思います。プラットフォーム側は、「この案件なら安心して紹介できる」という情報を出すことに注力する必要があるし、運送会社側は「この会社に任せれば安心」と思ってもらえるように丁寧な仕事をすることが大切だと思います。どのサービスでも、こちらの関わり方次第、活かし方次第で、ただ登録すればいいなんてことはないと思うんです。

Q:今後の展望を教えてください。

A:口コミでお客さまが増えていく過程で、新たなニーズとして個人からの依頼が増えてきました。お中元・お歳暮、お祝いの品、社員へのプレゼントなど、ギフトの相談を受けることが増え、「フルーツの通販」を新たな事業の柱にできないかと考え、昨年から季節のフルーツと野菜のサブスクリプションサービスの展開も始めました。今後はお客さまからいろんな相談がいただける、コンシェルジュのようなポジションを担っていけたらいいなと思っています。

会社規模に関しては、資金調達して一気に拡大を考えた時期もありました。今でも視野に入れていますが、今の規模のまま1人1人の生活やその家族、自分の身の回りを幸せにできないようでは本当の意味では大きくなれないと感じています。

まずは身の回りの社員、その家族を更に幸せにしながら、「運送業」ではなく「ドリーム・ケイ」という業種を作りたいと考えています。運送会社や運送業界の括りではなく、「ドリーム・ケイで働きたい!」と思ってもらえるような会社にしていきたいと思います。

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