運送業界と聞くと、多くの人が男性中心の職場をイメージするのではないでしょうか。しかし、株式会社ライフサポート・エガワでは、そんな業界の常識を覆す光景が広がっています。若い女性スタッフが生き生きと働き、デジタル技術を駆使して業務を効率化する姿は、ライフサポート・エガワを訪れる人を驚かせています。後編となる今回は、同社の若い人材活用戦略と、業界変革への想いについて江川代表取締役社長に伺いました。
〜若手や女性が輝く職場づくりで業界変革を目指すライフサポート・エガワ〜
Q: 御社の若い人材、特に女性の活躍について教えてください

江川氏: 弊社を見学に来られた方は、皆さん一様に驚かれます。「こんなに多くの若手社員や女性が活躍している運送会社は見たことがない」とおっしゃいます。確かに運送業界では珍しい光景だと思います。
2014年頃から新卒採用を本格化し、現在では毎年20名前後の採用を行っていますが、その中で女性の占める割合が非常に高いのが特徴です。2025年の新卒採用では、22名中18名が女性です。彼女たちは単に事務作業を希望しているだけではなく、フォークリフトを扱っての商品管理など、様々な分野で中心的な役割を担っています。また、ユニフォームもスポーツアパレルブランドを使用するなど、従来の運送業界のイメージを変える取り組みを続けています。
Q: 具体的にはどのような活躍をしているのでしょうか?

江川氏: 例えば、九州での事業展開では、20代の開発職の女性スタッフ2名が飛行機で現地へ向かっています。しかも彼女たちは移動中も会社のユニフォームを着てくれていると聞いて、私も驚きました。従来の運送業界では考えられない光景ですが、彼女たちの活躍により、新しいビジネスモデルの構築が進んでいます。
また、システム面でも女性スタッフが大きな力を発揮しています。ハンディターミナルや画像認識のOCRシステムの導入、倉庫管理システム(WMS)との連携など、デジタル化の推進において、若いスタッフが中心的な役割を果たしています。
Q: 若い世代の技術への適応力について感じることはありますか?

江川氏: これは本当に驚くべきことです。一昨年12月にハンディーターミナルを導入した際、年配のスタッフは「面倒くさい」と言っていましたが、若いスタッフたちは、デジタルネイティブ世代らしく新しいシステムやデバイスの操作を直感的に理解します。
導入後、あるスタッフが「社長、無駄なエンターボタンを1日300回押さなくて済むようになりました。1日300秒、約5分早く仕事が終りますと報告してくれました。このように、若い世代は効率化の効果を具体的に数値で把握し改善提案もしてくれます。
Q:改善提案は、直接社長にできるのでしょうか?

江川氏:実はこれも皆さんに驚かれることですが、倉庫の管理に関しては、どう保管するか、さらに効率化するための改善策など、全て現場の社員に裁量があります。現在は新卒2年目で倉庫のひとつのゾーンの管理を任されている社員もいて、彼らが自分たちの目線で気づいたことをすぐに反映できるので、現場に任せることでスピード感を持って改善することができます。「これはこの状態だとよくないから、こうしよう」と彼らが思えば、自らすぐに改善することができます。
現場の若手社員に裁量があることで良いことは、改善スピードが上がるだけでなく、同時にその業務に責任を持つことになるので、指示を待つだけのスタンスではなく、より主体性を持って業務に取り組むことができるんです。
Q: 世代間の違いをどのように活用していますか?

江川氏: 年配のスタッフは過去のやり方を重視し、言われた通りにきっちりと行うという面がありますが、逆に大きい変化は苦手としています。その点、若い世代は「これで良いじゃないか」と柔軟に効率化を行い、次々と新しいことに取り組み、対応することができます。この違いを上手く活用することで、全体の生産性が大幅に向上しています。年配のスタッフが持つ経験と知識、若い世代が持つ技術力と柔軟性。この組み合わせが、弊社の競争優位性を生み出しています。
Q: 運送業界で女性が活躍するために、どのような取り組みをされていますか?

江川氏: まず、職場環境の整備に力を入れています。女性が働きやすい環境を作ることで、優秀な人材に長く活躍してもらうことができます。また、従来の運送業界の「男性の職場」というイメージを変えるため、実際に女性スタッフが活躍している姿を積極的に紹介しています。物流業界の方が弊社を見学に来られた際は、「こんな運送会社があるのか」と驚かれます。
Q: 新人研修ではどのような点に注意していますか?

江川氏: 新人研修には特に力を入れています。弊社でいう新人研修は、会社の決められた内容を覚えさせることではありません。新入社員に対しては、運送業界の特性を理解してもらいながら、彼らの強みを活かせる分野を見つけることに注力しています。単に既存の業務に当てはめるのではなく、彼らの能力に合わせて新しい職域を開拓することもあります。
Q: 若い人材の活躍が業界全体に与える影響についてどうお考えですか?

江川氏: 若い人材、特に女性の活躍は、業界全体のイメージ向上につながります。「運送業界は男性の職場」「きつい、汚い、危険」といった古いイメージを払拭し、「女性も活躍できる魅力的な業界」として認知されることが重要です。実際に、弊社の取り組みを見た同業の経営者の方々からは、「うちでも女性の採用を検討したい」という声をいただくことが増えています。一社だけでなく、業界全体で若手や女性の活躍を推進することで、運送業界の地位向上につながると考えています。
Q: 今後の人材戦略について教えてください。

江川氏: 引き続き若い人材の採用を積極的に進めていきます。私より年下の人材が業界で活躍する姿を見ることが増えてきています。これは非常に良い傾向だと思います。若い世代は、従来の運送業界の常識にとらわれず、新しい発想で業務改善や新サービスの開発に取り組んでくれます。彼らの柔軟な思考と行動力が、弊社の成長を支えています。
Q: 若い人材に選ばれる会社になるために、何が重要だとお考えですか?

江川氏: まず、若い人たちが憧れを持って入社してくれるような会社にならなければいけません。品質とサービスで勝負し、しっかりとした収益を上げ、従業員が物流業の重要性や使命感に誇りを持って働ける環境を提供することが重要です。
「業界を変える」と言葉で言うのは簡単ですが、実際に行動で示すことが重要です。弊社の現場を見ていただき、女性も活躍し、若い人材が集まる運送会社の姿を感じてもらうことで、業界全体の変革につながると信じています。最近では、運送業界も少しずつ世間の話題になることが増えてきています。若手や女性の活躍が注目されることで、業界全体のイメージアップにもつながっていると感じています。
Q: 若い人材に期待することは何でしょうか?

江川氏: 彼らには、従来の運送業界の枠にとらわれない発想を持ち続けてほしいと思います。「このままのやり方でいいのか」「もっと効率的な方法はないか」といった疑問を持ち、改善提案をしてくれることが、会社の成長につながります。
また、若い世代の新しい感性が重要だと考えています。従来の運送業界では考えられなかったような顧客サービスや付加価値の提供を、彼らの発想で実現していきたいと考えています。
Q: 最後に、若い人材へのメッセージをお願いします。

江川氏: 運送業界は、確かに従来のイメージでは「古い業界」と思われがちですが、実は非常に可能性に満ちた業界です。デジタル化や環境対策、グローバル化など様々な分野で革新が求められており、若い人材の力が必要不可欠です。特に女性の皆さんには、「運送業界は男性の職場」という固定観念を持たずに、ぜひ挑戦していただきたいと思います。弊社では、性別や国籍なども関係なく、能力と意欲のある人材が活躍できる環境を整えています。
業界の常識を変え、新しい価値を創造する。そんなやりがいのある仕事が、ライフサポート・エガワには数多くあります。若い皆さんの参加を心よりお待ちしています。
会社概要
株式会社ライフサポート・エガワ
代表取締役社長:江川 哲生
本社:東京都足立区入谷9-22-4
ウェブサイト:https://www.egw.co.jp/
写真:株式会社ライフサポート・エガワFacebookより


